養成所での日々 ページ2
ツナside
俺が異世界に紛れ混んで既に半年が過ぎようしていた
その間､死にもの狂いでこの世界の文字を勉強した
近衛騎士団の養成所に入ってやっとの思いで【騎士】の役職を掴める一歩手前の所までこれた
ツナ「フッ…フッ…フッ」ﾌﾞﾝｯ ﾌﾞﾝｯ ﾌﾞﾝｯ
今は木剣で素振りしていた
？？「相変わらず精がでるね、優雅とは程遠いが、とても君らしいよ､ボンゴレ」
ツナ「やぁ､ユリウス久しぶりだね？アナスタシアさんと鉄の牙の人達元気だった？」
ユリウス「勿論アナスタシア様も鉄の牙の皆も壮健であったよ」
この人は【最優】の称号を持ち､自身は精霊騎士・ユリウス・ユークリウスと名乗っている
養成所に来て真もない俺に騎士とは何かを手解きし、何より俺にルグニカ王国の歴史､文字を熱心に教えてくれた友人だ
ツナ「聞いたよ､隣国で一悶着あったって…確かラインハルトもいたんだよね？」
ユリウス「早耳だね…その話は余りしたくない…」
ツナ「そっか､ごめん」
少し不謹慎だったかな…
きっとこの出来事を語らう日は来るのだろうか…
ユリウス「私達の事を言うならボンゴレも素晴らしい戦果を上げたと耳にしたよ､まだ若く勇敢なる騎士候補生がその身一つで都市一つを救った英雄だと」
ツナ「大袈裟ですよ､たまたま遠征先で問題が発生したから独断専行で自体の収集に当たっただけなんで…住民の人達の命を救えたのはその結果に過ぎない」ﾌﾙﾌﾙ 汗
その遠征先での事は結果論に過ぎたかった為､上官から反省文の提出と養成所での雑務を命じられていた
ユリウス「養成所での日々はもう馴れたかい？」
ツナ「あれからもう半年ですよ？流石に馴れてきましたよ」
俺は苦笑いしながらユリウスにそう答えた
ユリウスと顔を会わせたらほぼ決まり文句の様にこの会話をしている
養成所では騎士としての姿勢構え､座学の帝王学､ルグニカの歴史等々エトセトラエトセトラ､実習は地竜術､街の見回り(パトロール)の他､困っている人を見付けてはその手助け等々
木剣での立ち会い､魔法座学､都市や僻地への遠征等もある
遠征の中には候補生ではない本物の騎士の指揮の下､盗賊や奴 隷商の検挙の任務もある
まぁ利にかなってはいる､経験の少ない若手騎士に指揮を取らせ経験値を積ませ､候補生には本物の現場を経験させる
後は養成所の掃除とか地竜の世話とかもある
ユリウス「では私はこれから団長に報告に行く」
ツナ「ああ､お疲れ様」
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作者名：修羅 | 作成日時：2020年10月17日 6時
