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リドル「「悪い夢でも見ていたんだろう」って笑われそうだ」
「否定できない」
アズール「本当に……部活の先輩があのジュピター財閥の関係者で、“嘆きの島の番人”で……さらには世界をリセットしようとするだなんて……現実味のなさすぎる話です
でも……これが現実なんですよね」
「………」
宇宙をジャークマタから救う戦いをしていた僕にとってはあの日が昨日の事のように思い出せそう
あの大変だった日々……喧嘩してしまう事もあったけど、なんとか宇宙を救う事ができた時はようやく悪夢から解放されるんだって思った
リドル「イデア先輩たちにとってはこの悪い夢のような状況が現実で……学園生活のほうが現実味ない夢みたいなものだったのかも知れないね。
……目を覚ませば、すぐに忘れてしまうような」
アズール「ええ。そして僕らの
「………」
リドル「彼らと争うのは、心が痛むかい？」
アズール「まさか。“橋を渡るには通行料”……夢を叶える為には、犠牲がつきものだ。それが美しい声なのか、金や時間なのか、それとも他人の夢なのかは、時と場合によるでしょうが
僕には叶えたい夢がたくさんある。ひとつだって諦めるつもりはありません
学年首席、『モストロ・ラウンジ』2号店、配送事業、テーブルウェア販売、ホテル経営………レジャー事業……それから……」
リドル「こら、アズール。なんでボクに寄りかかって……あ」
「……寝てますね」
アズール「スー……スー……(*_ _)zzZ」
まあ、戦闘の連続と張り詰めていた緊張感がなくなったのだから無理もないけど
僕は彼を起こさないように格納庫にある毛布を彼にそっとかける
リドル「タコは警戒心が強くて繊細だから、こんな所では眠れないんじゃなかったの?」
アズール「ぐぅ……」
リドル「夢を叶えるには犠牲はつきもの……か」
「確かにそうですね。何かを守る為にはそれ相応のリスクと責任が付き纏う(僕はまだ失った者は少ないかも知れないけど……これに関しては大きさは関係ないな)リドルさん、僕たちも少し休みましょう」
リドル「そうだね。まだ戦いは終わっていないし、グリムも取り戻さなきゃいけないからね」
「はい。そして、誰1人欠ける事なく学園に帰りましょう」
リドル「ああ」
それからしばらくするとリドルさんも眠りへと落ちていき彼にも毛布をかけ、僕も体力回復の為、壁に背を預けて眠る
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作者名：saetkenmamoT | 作成日時：2024年1月3日 0時
