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91 番外編:虎と鯰と鶴と獅子の大冒険(4) ページ49

「とっ、虎くんっ!」


僕は飛び付いてきた虎くんをぎゅう、と抱き締めた。

「虎くん、何処に行っていたの!?心配したんだよお」と言えば腕の中から「がう」と元気そうな返事が返ってきた。

「お、五虎退、こっちにも!」


「おお、一匹見っけたぞ!あちゃー、こりゃ帰ったらソッコーで風呂だな」


「よっと、俺も見つけた。なんだなんだ。四匹揃って蝮と格闘してたのかい?」


みなさんの腕の中には僕が抱いている虎くんと同じく泥まみれの虎くんがいた。あと、一匹……



と、辺りを見回した時、ジャリ、と誰かが地を踏む音がした。
目線をそちらにやると、なんと山姥切さんがあのリボンの持ち主の虎くんは抱えていた。


「あっ、山姥切さんじゃないですか!」


「おお、鯰尾。それに五虎退も。ちょうどいい。ほら、こいつ」


「虎くん!わっ、わっ、山姥切さん、ありがとうございます!」


ペコリとおじぎする。山姥切さんは「別に、こいつが山の中でうろちょろしてたのを目に入っただけで……礼を言われることじゃ……」と言っていた。



「そういえば、今日は山姥切が山菜取り当番だったな。いやあ、良かったな、五虎退!ちゃんと五匹見つかって!」


獅子王さんに背中をぽん、と叩かれる。足元と腕の中に五匹の虎くんが元気に「がう」と鳴いた。


「はいっ!あの、みなさんもありがとうございました!」


今度はみなさんにおじぎした。顔を上げればみんなが笑顔だったので、僕も自然と笑った。


その後、本丸に戻って、みんなとお風呂に入ったんだ。

そういえば、なんで鶴丸さんは蝮に詳しかったんだろう。



***


「よっ、A」


「あ、鶴丸さん。どうも、こんばんは」


「おう。いやあ、今日、山にいったんだがな、お前さんの教えてくれたことが役に立ったよ」


「それはそれは。お役に立てて光栄です」


「ところでその紙はなんだい?恋文かい?」


「まさか。ただの政府からの手紙ですよ」


「へえ、なんて書いてあるんだい?」


「ええと、“続編へ続きます。これからもよろしくお願いします。尚、ネタが切れそうなので何か書いてほしい、こんな話が読みたい、というのがあればコメント欄にてよろしくお願いします。作者より”……だそうです」


「続編って前にもこんなことあったような……」


「ありましたね」


「はあ、次は何が起きるのか、どんな驚きが待っているのか、楽しみにだな!」









――番外編 完 ――


続編作成中です。by作者

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ナツのツナ(プロフ) - ニャンコタルトさん» コメントありがとうございます!色々頑張りました!従姉妹凄かったです。逃げても隠れても追いかけてくる……恐ろしい年末でした。 (2018年1月1日 22時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコタルト(プロフ) - 楽しみに待ってますよ~(≧∇≦)い、いろいろ頑張ってね...(^.^; (2017年12月30日 10時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年12月9日 12時

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