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綾斗side
「ちょっと!うるさいよッ!!」
と、開けっ放しの障子の向こうから、歌仙が現れた。
「全く、雅じゃない奴は何処だい!?僕が仕留めてやる!!」
何故か片手にスリッパを持った歌仙は、鬼の形相で、部屋を見回した。
そして何故か倒れている長谷部は、鬼の雅に「あ、主の服に……」と言った。
待ってお前何で倒れてんだ。こっちは絶体絶命だって言うのに。
「ああ、いたいた」
歌仙はスリッパを持って俺の前まで来た。
俺の服のお腹辺りにGがいる。今もカサカサしている。
気持ち悪い無理しんどい倒れそう誰か助けて
「貴様か……万死に値するッ!!」
「うぼおッ」
スパアンと気持ちのいい音を立てたスリッパは、Gを殺し、そして俺のお腹にも衝撃を与えた。
痛い。流石文系ゴリラ。歌仙、君は素晴らしい。グッドだグッド。
俺はそのまま畳に頬を打ち付けた。
最後に見えたのは奴の死体だった。
気づいたら夕方になっていて、Aたちの「ただいま」という声が聞こえた。
ヒグラシの声を聞いて、俺は羞恥と悲しさに顔を覆った。
何をやっていたんだ、俺は……
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ナツのツナ(プロフ) - ニャンコタルトさん» コメントありがとうございます!色々頑張りました!従姉妹凄かったです。逃げても隠れても追いかけてくる……恐ろしい年末でした。 (2018年1月1日 22時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコタルト(プロフ) - 楽しみに待ってますよ~(≧∇≦)い、いろいろ頑張ってね...(^.^; (2017年12月30日 10時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年12月9日 12時