タイムスリップ少女 [弐]【刀剣乱舞】

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「あ、いち兄起きたあ！」




ビーチボールで遊んでいた乱が手を止めて、こっちへ走って来た。後ろからは嬉しそうな顔をした彼の兄弟たちがあとを追っている。





「いち兄！一緒に遊ぼ！」




「加州さんと、堀川さんもいるんですよ！」





「見てくれいち兄、ナマコとヒトデとナマコだ」





「うおっ！？薬研、お前まだそれ持ってたのかよ！」





厚くんの言葉に、薬研くんの手元を見ると確かにナマコとヒトデとナマコがいた。いや、ナマコが一匹増えてる。





「ははっ、そうだね。一緒に遊ぼうか。加州殿と堀川殿も一緒に。薬研はそのナマコとヒトデとナマコを返して来なさい」






わお。お兄ちゃんって凄い。皆の期待に返事をしつつ、さらりと薬研くんに注意する。
お兄ちゃんって凄い。ていうか兄弟って素晴らしい。






何だか羨ましいなと思って見てると、粟田口兄弟に「Aさんも一緒に遊ぼう」と誘われたけど断っといた。





はしゃいでいる短刀くんたちのスタミナを舐めてはいけない。そう、何せ散々あの二人(清光くんと堀川くん)と遊んだ挙げ句、まだ遊ぼうって言う。





疲れている様子はないし、今も冷た〜いお茶をごくごくと飲んで、「ぷはあー！」と言っている。





見た目は可愛らしい子供の容姿をしているのに、中身がおっさん。まあ、皆100歳オーバーだから仕方がないか。

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