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見ると和泉守さんがすいすいと泳いで来てた。
清光くんと安定くんの二人は「別に、仲良くないけど」と口を揃えて言った。
仲良いなあ。
「あれ、堀川は?」
「あいつは短刀たちに引っ張られてる」
「つまり一緒に遊んでるってことか」
「あ、見てみて!ほら、大きい魚!」
ぐっ、と安定くんに腕を引っ張られる。と、視界に短刀くんたちに引っ張られ、海水をかけられている堀川くんが目に入った。
「お、大きいね。なんだろ、スズキかな?」
「鈴木?」
「スズキ。全長一メートルくらいの、海水魚。ほら、背中が灰青色でしょ?お腹は銀白色何だって」
私が教えると、安定くんは「凄いね。なんで知ってるの?」と聞いてきた。
私は「まあ、色々とね」とだけ答えた。
「おっ、上手そうな魚じゃねえか。獲るか?」
「いや、もういいでしょ。午前中に沢山獲ったじゃん」
と、清光くんが和泉守さんを制する。
「それよりもう戻らない?俺疲れてきたんだけど」
「そう?僕はまだ泳いでいたい」
「俺も」
「私は戻りたい」
「よし、わかった。じゃあ安定、和泉守、時間になったら呼ぶから。行こ、A」
安定くんに掴まれていた腕が離され、今度は清光くんに腕を掴まれる。
いや、私は幼児じゃないんだからさあ、ちゃんと泳げるしどっか行かないよ?
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ナツのツナ(プロフ) - ニャンコタルトさん» コメントありがとうございます!色々頑張りました!従姉妹凄かったです。逃げても隠れても追いかけてくる……恐ろしい年末でした。 (2018年1月1日 22時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコタルト(プロフ) - 楽しみに待ってますよ~(≧∇≦)い、いろいろ頑張ってね...(^.^; (2017年12月30日 10時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年12月9日 12時