タイムスリップ少女 [弐]【刀剣乱舞】

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「ではでは〜浦島虎徹VS鈴原Aの目指せ向こう岸☆溺れたらにっかり青江が助けるよ☆レースを始めたいと思いまーーす！！」





鯰尾くんの今日一番の元気な声に、観戦者たちが拍手をする。






あれ、可笑しいな。いつの間にこんな大袈裟なことになってしまったんだ？








「実況は俺、鯰尾藤四郎。解説は堀川国広、審判は骨喰藤四郎アーンド篭手切江！救護係ににっかり青江、応援幸福係に物吉貞宗でーす！！」







まさかの全員脇差て。もしや主催は脇差なのでは？
ていうか応援幸福係ってなんだろう。普通に応援団みたいなのじゃダメなのかな。








「頑張ってくださーーーい！」






まさかのノリ気かい。






「いやー、なんかよく分かんないけど、凄いなー」





「ははは、凄いってレベルじゃないですよ浦島クン」





ちらりと向こう岸を見る。ゴールであろうそこには篭手切江くんさん(ヤケクソ)が旗を振っていた。


待って篭手切江くんさんそこまで泳いで行ったの？え、違う？大和守くんの浮き輪でそこまで行った？




まあ、凄いねえ。





「さて、そろそろ始まるようですが……堀川さん、どちらが勝つと思いますか？」






「待って僕未だに状況掴めてないんだけどどうすればいいの？」





「大丈夫ですよ！ただ解説をしてもらうだけですから！」




「解説？何か始まるの？」




「浦島虎徹と鈴原Aの溺れたら終わりレースです」





「そうなんだ……で、ゴールが篭手切江さんのいるあの岸なんですね」





「そうです、そうです！で、負けた方には我らが大好きな罰ゲームをしてもらおうと」






「そっか、じゃあ、どちらにも頑張って貰いたいな」





ちょい待てお二人さん。普通に華麗にスルーしたけど、え、溺れたら終わりって？罰ゲームって聞いてないよ？





ツッコミ不在の恐ろしさとはこの事よ。

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