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「ははっ、そんな気に病むことないよ。世の中には貧乳好きな男性もいるかもよ?」
「確かにいるかもですけれど、私みたいなぺったんこはおっきい方がいいんですよ」
青江さん相手にムスッとする。
あー、成長期来ないかなー
と、浦島くんが視界に入る。
何をしているのだろうと見ていると、辺りを見回しキョロキョロしていた。
私を見つけると、あっ、と声を上げ、此方に向かって歩いて来た。
「Aさん!調度いい、俺と向こう岸まで競争しないか?もちろん泳いで!」
突然のお誘いに目を白黒させる。
向こう岸までって……遠ッ!!
浦島くんの指差す方を見ると、明らかに遠くの岸を指していた。
「なあなあ、お願いッ!他の人にも誘ったけど断られちゃって」
だろうなあ。あそこまで泳げきれる自信がある人なんてプロの水泳選手くらいだろう。もしそれ以外でいるのなら見てみたい。
「ごめんね、浦島く……」
「だ、ダメ?」
顔の前に手を合わせている浦島くんは、ちら、と私を見る。いやいや、揺るがないから。それくらいで。
「もし溺れたら俺か青江さんが助けるから!」
「え」
「まさかの僕?」と隣で苦笑いをする青江さん。私はそれならいいかと思い着ていたパーカーを脱いだ。
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ナツのツナ(プロフ) - ニャンコタルトさん» コメントありがとうございます!色々頑張りました!従姉妹凄かったです。逃げても隠れても追いかけてくる……恐ろしい年末でした。 (2018年1月1日 22時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコタルト(プロフ) - 楽しみに待ってますよ~(≧∇≦)い、いろいろ頑張ってね...(^.^; (2017年12月30日 10時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年12月9日 12時