70 ページ28
熱を持った砂浜。
青く綺麗な空。
そして――
「暑い日のオアシス、海……」
ナニコレ暑い。
じゃなくて。
海に、来ました。
二日前、綾斗さんの部屋から短刀くんたちの騒ぐ声がした。
何事かと思って部屋を覗くと短刀数名が綾斗さんに言い寄っていた。
「なあ、主!俺ら、海に行きたいんだ」
貞ちゃんが綾斗さんに一歩詰め寄る。
「海ってお前ら……なんでそんな急に」
「きぶんで」
「そおかそおか、気分ってお前ら自由だな!?」
「そんなことないですよお」
ノリツッコミかよ綾斗さん。プロですか。
綾斗さんのテンポのいいツッコミに、今剣くんはケタケタと笑う。
「でも、うみにいきたいんです。でも、うみに、いきたい、です」
「二回言う必要ある!?わかりやすくしてくれてありがとう今剣!」
ツッコミ感謝するかどっちかにしようや、綾斗さん。ていうか彼ら息ぴったりだな。
「はなしをそらさないでください。さあ、もういちど!うみに、いきたい、です」
「話を逸らしているのお前じゃないか!?ていうかそんなに行きたいの!?」
「「そりゃそうでしょ/だろ」」
「なんでそこで揃うんだよ!打ち合わせでもしてたのかよ!仲いいなお前ら!」
「ふっ」
と、綾斗さんと彼らのやりとりについ笑ってしまった。いや、綾斗さん凄い。連続ツッコミ凄い。
にしても、海かあ。もうずっと行ってないなあ……
「行ってみたい……なあ」
気付いたら、声に出ていた。その声を聞いたのか、部屋にいた彼らは私の方を一斉にみた。
と、いうわけで、海に来たのだ。
色々省いたとか気にしなくていいんだぞ。
ていうか暑い。
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナツのツナ(プロフ) - ニャンコタルトさん» コメントありがとうございます!色々頑張りました!従姉妹凄かったです。逃げても隠れても追いかけてくる……恐ろしい年末でした。 (2018年1月1日 22時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコタルト(プロフ) - 楽しみに待ってますよ~(≧∇≦)い、いろいろ頑張ってね...(^.^; (2017年12月30日 10時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年12月9日 12時