タイムスリップ少女 [弐]【刀剣乱舞】

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「ん〜七並べとか？」



信濃くんが可愛らしく小首をかしげて言う。



「じゃあ、それにしましょう」




と今剣くんがトランプを分ける。
速い。これが短刀の力なのだろうか。









それから、ポーカー、大富豪、真剣衰弱……
と色々なトランプゲームをした。だいたい私か愛染くんの負けなのだが。







「いや〜Aさん弱いですねえ」




「うっ」



鯰尾くんの言葉がグサッと刺さる。言い訳を言えば普段トランプゲームをしないからだろう。
うん、それだ。そのせいだ。


あ、そうだ。


「……次は、スピードをしませんか？」




「「スピード？」」




私の発言に、皆が頭上にクエスチョンマークを浮かべているであろう。
どうやら彼らはスピードというとても楽しいゲームを知らないようだ。




これは、チャンス。





「ええと、スピードというのはあーでこーで、つまり先に手札がなくなった方が勝つゲームです」





「あ、それならみっちゃんとやったことがあるぜ」




簡単に説明すると、太鼓鐘くん、もとい貞ちゃんが「なんだその事か」と言った。
ちなみに本人から貞ちゃんと呼べと言われた。



「おー、なんか楽しそうなヤツだな」




「そうですね……鯰尾兄さん、それにしませんか？」




薬研くんに平野くんがそう言うと鯰尾くんは「じゃ、それにしましょう！」と言い、私たちはスピードで遊ぶことになった。

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