タイムスリップ少女 [弐]【刀剣乱舞】

64 ページ23

「くッ……まさか、負けるとは……！」




「へっへーん」



まあ結果として私が負けたのだが。



敗因は恐らく私のポーカーフェイスの下手さだろう。最後の最後で顔に出ていたらしい。




ていうか皆うまい。特に加州さ……加州くん？清光くん？まあ、いいや。
清光くんは顔色一つ変えなかった。恐ろしい。




「いやー、Aって結構顔に出るタイプなんだねー。良かったね。国俊、勝てて」




蛍丸くんが私の顔をじっと見ながらそう言う。



「ポーカーフェイスなんて成功したことない。いつも運だけで勝つ」




私は蛍丸くんに真顔でそう言った。蛍丸くんは「わお」とだけ言った。





「加州さんは、ポーカーフェイスが凄く上手ですよね」



五虎退くんが清光くんに言う。虎が頭に乗っている。あの虎、可愛いなあ……



「まあね。安定と寝る前よくタイマンしてるし、結構上達したかもね」




「ああ、ホント。清光無表情だからどっち取っていいか分からないんだよね」





安定くんがまるで嫌な思い出を思い出すような顔で言った。



ていうか清光くん強すぎではないだろうか。なに、無表情って。何処をどうすればそんなこんなことを……





「さあて！つぎはなにをしましょう？」




今剣くんがトランプをかき集め、手際よくシャッフルをする。

65→←63

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す