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着替えて、歌仙さんの作ったご飯を食べる。
結構美味しかった。
「失礼します……」
応接間の襖を開けると、長谷部さんが何やら書類の整理をしていた。
「ん?やっと来たか。主は今政府を迎えに行っている。そこに座って待っていろ」
「あ、はい」
長谷部さんに言われた通りに指定された座布団に座る。
そっか、綾斗さんは今、政府さんを迎えに行ってるんだ……
どおりで朝から見掛けなかったわけだ。
暫くして、本丸内がざわついてきた。何事かと思い、耳を澄ますと、主が帰ってきた、や政府の役人が来た、と騒いでいるようで。
「もう時間か。主と役人が来る。俺は主たちの出迎えに行くから、Aはそこで待ってろ」
返事をする前に、長谷部さんは部屋から出ていき、パタンと襖を閉めた。
な、なんか緊張してきた……
綾斗さんが迎えに行って、長谷部さんが出迎えに行って。それだけ政府の役人さんは凄い人なのだろう。
私は無意識に背筋を伸ばしていた。
それから、数人の足音が聞こえ、手に汗を握る。
おおおお落ち着け……!大丈夫、ダイジョウブ……
すーはーと深呼吸し、自分を落ち着かせる。
うん、大丈夫。
だんだんと足音が近くなり、襖が開く。
そこには綾斗さんと長谷部さん。
そして三人の黒いスーツの人達が一人のメガネを掛けた男性のボディーガードのようにくっついていた。
「さあ、
綾斗さんの声が響いた。
私と役人さん。初めての対面へ__
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ナツのツナ(プロフ) - ニャンコタルトさん» コメントありがとうございます!色々頑張りました!従姉妹凄かったです。逃げても隠れても追いかけてくる……恐ろしい年末でした。 (2018年1月1日 22時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコタルト(プロフ) - 楽しみに待ってますよ~(≧∇≦)い、いろいろ頑張ってね...(^.^; (2017年12月30日 10時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年12月9日 12時