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番外編:お正月スペシャル ページ14

__部屋の外から聞こえる雀の声。


廊下から聞こえる誰かの話し声。



どうやら私は、長い長い眠りから覚めたようだ。




フッと目を開けるとまず最初に見えるのはもう見慣れた天井。
ああ、朝だ。



体を起こすと冷えきった風がひゅっと吹き、体が震えた。見ると襖の隙間が開いていた。
誰かが起こしに来てくれたのだろうか。


……着替えなきゃ。


ふと、そう思ってまだ重たい瞼を押し上げ、眠たい目を擦る。
そしてジャージに手を伸ば__







ちょっと待て。これジャージじゃない。
これは……着……物?






え?着物?


まさかの展開に一気に目が覚める。
私の手元にはいつものジャージではなく、制服でもない。華やかな柄の着物だ。




なぜ?と思って考える。そして昨日の寝る前を思い出す。


確か、昨日は……





大晦日だから、歌仙さんと燭台切さんと私で年越し蕎麦を作って、食べて。みんなでわいわい楽しんで、それで、部屋に戻ってジャージを枕元に置いて__


ん?大晦日?……あ、今日、1月1日……だ。うん、元旦だ。なんだ私寝ぼけてたのか。


で、着物ということですか。
襖が開いていたということは誰かが置いていったのか。ご丁寧にジャージと制服を持って行って。


つまりこの着物を着ろということですねそうですよねそれしかあり得ませんねって誰の仕業だこれ。



危ないわ、ホント。もう少しで流れで着てしまうとこだった。
いや、でもジャージも制服も無い今、着るものはこれしかないからどっち道着なきゃいけないわけで。


「しょうがない、よね。うん。正月だもん」









と、いうわけで着てみたのはいいものの。
正直恥ずかしい。




私が来た着物は、帯や袖にフリフリレースが付いた可愛らしい着物。うん。わかってる。似合わないことくらいわかってる。



普段着ない服とかって着てみると恥ずかしいものだよね!



でも!これしか、今の私にはこれしか着るものが……!




「おっはようございまーす!Aさんっ」


「あ、鯰尾くん……!?え、あ、おはよう……」


ガラリと開いた襖の先には笑顔全開の鯰尾くん。
朝から元気な人、その1だ。


「おおっ着物、似合ってますねー!よし、さあ行きましょう!」


ぐいっと鯰尾くんに腕を引っ張られる。


「えっ行くって何処に……」


「え?皆さんの所にですけど?」

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ナツのツナ(プロフ) - ニャンコタルトさん» コメントありがとうございます!色々頑張りました!従姉妹凄かったです。逃げても隠れても追いかけてくる……恐ろしい年末でした。 (2018年1月1日 22時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコタルト(プロフ) - 楽しみに待ってますよ~(≧∇≦)い、いろいろ頑張ってね...(^.^; (2017年12月30日 10時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年12月9日 12時

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