[ツイステ] 俺の幼馴染 [ケイト・ダイヤモンド] (ページ43)

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幼馴染4２日目ページ43

他の皆は、最初はどうであれ普通に話してくれていた。だから、忘れていた。

皆が皆、女である私を受け入れてくれる訳では無いということを。

『…ごめん』

伸ばしていた腕を引っ込めようとすれば、すんなり離してくれるイデア
掴まれていたところの熱が冷めていく感覚

分かっていた筈なのに、

『私明日まではオンボロ寮にお世話になることになってるから』

「あ、ちょ」

『オルトによろしくねぇ』

イデアの顔を見られなかった。

来た道を戻りながら、痙攣する口角をどうにか沈めようと抑えるもやっぱりダメで

「あ！ヒメカさんお帰りなさい！」

オンボロ寮に着く頃になって、やっと落ち着いた。

「すみません、今エースとデュースが来てて…」

『そうなの？じゃあ私部屋にいるね』

「はい！あ、そうだケイト先輩も来てたんですけど、姿が見えなくて…」

『ケイトが？』

「一旦帰ったんですかね」

『どうだろ。連絡してみるね』

「お願いします！」

監督生を探す声が聞こえ、2人に見つからないように借りている部屋に向かう

中に入って電気を付けずにベットに飛び込む

ハーツラビュルの2人が帰るまでこの部屋から安易に出ることはできない。女だと知っている人以外が女である監督生の寮に泊まっているとなれば変な誤解が生まれかねないから。

こんなことなら自分の部屋のコンピューターでも持ってくればよかったなぁ。

することもなくスマホのアプリゲームを開き、ログインボーナスを受け取り、また別のアプリを開き、ログインボーナスを受け取り...。ほぼ乙ゲーとギャルゲである

私もイグニハイド生の例に漏れずオタクだ。推しは推せるうちに推せ

しばらく推しを眺めながらニヤニヤしていれば、キィ、と部屋の開く音

『不法侵入で訴えるよー』

「じゃあノックしとくね」

『なんの意味が？？』

「やったということに意味があるんだよ」

『ちょっと分かんない』

「んふふ」

『んふふて...監督生が探してたよ、ケイト』

「ありゃ。ちょーと別の部屋で休憩してただけなんだけどな」

笑いながらベットに乗ってきたケイトの重みでベットが沈む

おっとバランスが。

「ねぇもうちょっと奥行ってよー」

『えぇ仕方ないな』

「ありがと♪」

『ちょっと、布団に入ってくんなし』

「目が疲れたから休憩ー」

『ハーン？』