[ツイステ] 俺の幼馴染 [ケイト・ダイヤモンド]

幼馴染19日目 ページ20

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「各自箒を持て！」




ランチを食べ終え、運動着にも着替えていざ飛行術。

腹が痛くてランチはあまり食べられなかったが、毎度のことだ気にしない





「ヒメカ！」


『あれルークも飛行術にしたんだ』


「ウィ、飛行術の授業ではサバナクローの生徒が多いからね。観察させてもらおうかと思って」


『...そっか』






「おや、あそこにいるのは！」とサバナクロー生目掛けて走っていったルーク。検討を祈る



私もさっさと授業のノルマをすませてしまおうと箒に跨り魔力を込めれば、地面から足が離れていく

地上から５メートルほど浮いたところで、何者かに足を引っ張られバランスが崩れそうになる





『う、おぉぉぉっ誰、何！？』





1人あたふたする中「あはぁッ」と言う声が聞こえた
...嫌な予感がする





「クマノミちゃん見ーつけたぁ」


『ゲェッフロイド』


「なぁにー？俺だと文句あんの？」


『だって箒に乗せろって言うじゃんか』


「正解〜！だってクマノミちゃんが一番高くまで飛べるじゃん」


『えぇ...ちょっと今日は、ておいおい！引っ張らないで！？』








いつまでも私の足を掴んで離さないフロイドにより緊急着地。

めんどくさいことになってしまった...







「ねぇ今日も乗せてよ」


『え〜...』


「何？文句ある？」


『ある』


「んだよつまんね〜。じゃあ対価払うからのせて？」


『…仕方ないなぁ』






というわけで、私の箒に載せる対価に前ヴィルが絶賛していた化粧水を貰うことにした。


何だかフロイドの顔が青くなった気がするがまぁいいでしょう







『じゃあ毎回言うけど約束な。1、暴れない2、騒がない3、暴れない。わかった？』


「分かってるってぇ」


『ならばよし。』






フロイドと箒に跨り、魔力を込めていく






『まじで、今日は絶対暴れないで』


「はいはーい」









地上から約20mほど上がったところで、一旦上昇するのをやめる

何故なら後ろのフロイドがソワソワし始めたから。







『ちょっと何』


「なんか、さっきから視線感じんだけど…」


『は……』


「ねぇあれってやっぱりウミネコくんだよね」


『oh......』





フロイドの指さす先には、ランランと目を光らせているルークの姿
しかもルークの乗った箒こっち向かってきてる









「…げて」


『え？』









「逃げて...!!」

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