[ツイステ] 俺の幼馴染 [ケイト・ダイヤモンド] (ページ14)

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幼馴染13日目ページ14

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「無理無理無理無理」

『大丈夫大丈夫、なーんも怖くないからねー』

「ちょ、無理ｨ！！ヒメカ氏引っ張らないで！？」

午前中の鏡の間に騒がしい声が響き渡る

原因は紛れもなく私が無理矢理引きずっている目の前の男。

この時間はだいたいの生徒がすでに校舎にいるため、人通りが少なく幸い周囲の迷惑にはなっていない、がこんなに元気があるなら自分で歩いて欲しい

そんなことを考えながら、やっと寮から引っ張り出してきた我が寮長、イデア・シュラウドを会議室まで引きずっていく

なぜなら今日は午前中から寮長会議があるらしく、いつもタブレットで参加しているイデアも今日は生身で参加しろという御達しだ。
と言うことで、副寮長として当然嫌がったイデアを引っ張り出してきたのだが…もう抵抗がすごい

「なんで拙者がいくのか理解できないのだが！？」

『寮長だからに決まってんでしょうが』

「なんで！？いつもならタブレットでオッケーじゃん！代わりにヒメカが行けばよくない！？」

『ふざけんな。寮長てみんなクセ強いからあの中にいたくないんだよね』

「それをわかった上で言ってんの！？」なんて駄々をこねているイデアを会議室に放り込む。

その際少し中が見えたがもうすでに全員揃ってたみたいで非常に申し訳ない。
最後にあとは頑張れよ！と言う気持ちをこめて会議室の扉を閉めた。

一仕事終え、扉の前で一息ついていれば「お疲れ様です」と言う声が上から降ってきた。

『おージェイドじゃん、久しぶり』

「はい、お久しぶりですね」

裏の読めない笑顔を浮かべているこの男、ジェイド・リーチ

オクタヴィネルに所属する彼らからは会うたびになんらかの取引持ちかけてくるからあんま関わりたくないんだよな…

「ヒメカさん、本日のご予定は？」

『え゛…本日は、ちょっと用事が』

「そうですか…フロイドが貴方に会いたがっていましたので、この後空いていれば昼食でもご一緒しようと思っていたのですが、残念です」

『ｲﾔｰごめんね！今日は先約があるからサッ』

「残念ですが、またの機会にしますね。」

そう言って去っていくジェイドの背中を見送る

まだジェイド単体で良かった…、これでフロイドが一緒にいればもっとめんどくさいことになってたんだろうな、なんて想像して身震いした。