[ツイステ] 俺の幼馴染 [ケイト・ダイヤモンド]

幼馴染12日目 ページ13

昔私はケイトの姉に




「ヒメカは優しすぎるよ」





と散々言われたことがある。


そうゆう時は私が誰かを手伝ったり、大体の人が怒るでろうことが起きても私は特に怒ら無かったりした時だった


皆それを見て優しいね、偉いね、なんて言っていたがこれらは私自身が感情のまま動いたからではなくて、ただ「困っている人がいたら助けなさい」「心を広く持ちなさい」という教えからであり、私が優しい(・・・・)から行動したことじゃなかった




だから何が言いたいかというと、本当に優しいというのは



姉の悲しんだ顔を見たくなさに、嫌いになるまで手作りお菓子を食べるということができるケイトのような人のことをいうのではないだろうか。









「え！？パーティーに使う装飾を壊しちゃった！？仕方ないな〜前使ったのがあったはずだからそれ使お！」

「そんなに真面目にやらなくても大丈夫〜！適度にサボってこ〜！」

「ねねね！記念にマジカメ撮ろうよ〜！」







いつも周りをよく見てて、よく気がつくからなのか誰かのフォローをしているのをよく見かける。


ラフでハッピーな付き合いを好むケイトだが、良く言えば顔が広く、悪くいえば浅くて広い関係ばかり。
きっとこの学園にいるのも4年間だけだからその間の付き合いだ、なんて思ってるかもしれない。


私も心の中に深く踏み込まれるのは苦手で相手に踏み込んでいくのも苦手だけど、変に周りからの目はやたらと気になる、私とケイトはそこら辺が似ていると思う
だから私たちはお互い転勤族の両親を持ちながらも幼馴染と言えるほどの関係になれたのだろう







「ヤッホヤッホ〜！」


『あ、ケイト』


「見てこれ！さっきみんなで撮った写真、映えって感じ〜？」


『お、すごい人数だね』





「でしょ！」なんて言ってタグ付け作業しているケイト
先程の合同クラスで行った強制参加のプチレクリエーションで撮った写真なんだとか

相変わらず初対面でもすぐにノリで仲良くなってしまうのがすごいと思う。
これだけの人数がいればきっとレクリエーションに非積極的な人もいたんだろうな、と思いながらケイトの背中を軽く叩いた







「あれ？もう行っちゃうの？」


『うん。私いくとこあるから』


「そっか残念〜









　...やっぱ気づいちゃったかぁ」








苦笑いした彼に軽く手を振り、その場を後にした









「俺くん(・・・)、やっぱヒメカにはバレちゃったよ〜」

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