[ツイステ] 俺の幼馴染 [ケイト・ダイヤモンド]

幼馴染10日目 ページ11

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「ねぇヒメカ、これ食べる？」


『いる。じゃあこれあげる』


「マジ？ラッキー」




それぞれ目の前のトレーに乗った皿。

お互いの皿から自分の好きなもの嫌いなものを交換していく

私たち幼馴染は食の好みが似ておらず、よくこうして苦手なものを交換しているのだ。
ちなみに私が甘党で、ケイトが辛党だ。



お互いクラスも違うし寮も違うがこうしてたまに2人でランチを食べにきては、ケイトに近況報告をするのが恒例







「どう？最近バレた様子とかない？」


『特になし。寮では基本みんな部屋から出てこないし特に心配ないかな』


「そっかなら安心！


　...あ、あとそうだ！あのあとからトレイくんには何もされてない！？」


『別にないから大丈夫だって』







「ホントに〜？」なんてランチを頬張りながら横から私の顔を覗いてくる幼馴染はこんなに心配症だっただろうか

大丈夫だと言っているのにいつまでも心配してくる。


あのパーティーで謎に距離を縮めてきたトレイに、私よりも最近ケイトの方が警戒している気がする。
私も自分が女だとバレたのではと心配になってはいるが、あまり考えないようにしている


私が常時使用している魔法は、所謂プラシーボ効果と同じもの。私が女であると少しでも勘づいてしまえば、勘づいた分だけ魔法の効果はなくなっていく。1度バレてしまった相手には無効なのだ。





「学園長から性転換薬貰えば俺だって安心出来るのに…」


『やだよ。前にも言ったじゃん、あれの副作用凄くて超眠くなるんだから』


「まぁそりゃ困るんだけどさー」






なんて口を尖らせているケイトだが、マジでアレはヤバい。

入学して2週間ほど飲んでいたのだが、眠過ぎて所構わず寝てしまい、授業が終わった頃に目を覚ますという始末。

どっかの留年王子隊に単位足りなくなって留年するわ(嫌味)






『まぁ、入学してから今までバレてないんだからいけるべ』


「ヒメカほんと自分のことになると楽観的だよね〜」



『まぁね』

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