式神になってみないか？(禪院甚爾)

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あぁ、負けちまった


Aアイツ泣かなi....いや、泣くか

俺がいない所でメソメソ泣いてたのが無性にムカついてキスしたら

「なにすんの！涙引っ込んだ！」

って怒ったっけなぁ




意外に涙もろくてでも強がるA意外に気に入ってたなぁ




やっぱお前正解だよ。






甚爾side end









悟「最期に言い残す事はあるか？」



甚爾の脳裏には恵とAの笑った顔が浮かび上がる


星漿体は殺したがAと恵が禪院家に引き取られない、という保証はない。









甚「どっかの糞爺がAと俺のガキを禪院家に売るかもしれねぇ。面倒見てやれ」



悟「あ？当たり前だこちとら何年片想いしてっと思ってんだ。テメェのガキごと愛してやらぁ」



口は悪いがAへの思いは伝わる言い方にクッと笑いが溢れた



甚「あとは...








いや、また会おう事になりそうだからいいや」









そう言い瞳を閉じた









悟「......馬鹿野郎だなお前....」



悟は冷たくなった甚爾を横に寝かせ自身の制服の上を空っぽになった左腕と腹部中心に被せた









その頃




「ん....あれ？ここどこ....」



傑「気が付いたか！どこかいたいところはないか？！？！」


悟と甚爾がいるであろう場所から爆音が聞こえなくなり落ち着いた頃目を覚ましたA


目をぱちぱちと数回瞬きすると今まで起きた事を整理する



「傑！怪我大丈夫？！悟は...！悟は大丈夫？！」



傑「落ち着け！まずは君の状態だ！」

「わたしは大丈夫....！！！！！....うん、大丈夫...」




そこへ白いワイシャツが血だらけの悟が合流した


悟「A！」

目を覚ましたAを見るや否やきつく抱きしめた



「わ、わたし悟死んじゃうかと...良かった...本当に良かった..!」



涙を目一杯に溜めこんだAの姿に悟は胸が苦しくなる



悟「お前俺に反転術式使ったろ？それのおかげだ....星漿体は...天内は助けられなかった....その....お前の.....お前の旦那殺したのは俺だ....」






「！！！！.....そっか....」








悟は苦しそうに全てを伝えた

戦いの様子を...

禪院家に引き取られる可能性がある事以外を



全て話した悟にAはありがとう、と伝えてから





「甚爾の元へいってくるね....」









言葉は弱々しかったが目にはもう涙は溜まっていなかった

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