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ロメ「ふーん、つまり怪談体験をしたら
いつの間にか閉じ込められたのか」
ロメットは先程出くわした『何か』より
なぜか警戒心が持たず、
ロメットの言葉を信じ、今までの事を伝えた
ロメ「まぁあれだよ、簡単に言えばね
ここはキミたちでいう『あの世』
で、キミがさっき出会ったのは
ここに住む『使者』かな?」
気楽に左右に揺れながら話すロメット
ロメ「で、さっきキミに会った『使者』は
『盲目』クンだからね。
きっとキミの姿形も理解しないで
追いかけてたんだと思うよ?」
栞那「も、盲目!?
でも、あれに…
大きな目がついてたのに?」
ロメ「その『目』自体が『盲目』なんだよ。
彼は聞こえてきた音を聞き取って
とりあえず目の前に居るであろう
獲物を面白半分で追いかけてたわけ。
だからキミが階段に上がったのに
曲がれなかったのは
『目』が『盲目』だったからだよ。
運がいいね!キミ!あはは」
楽しそうに、そして怯えている栞那を
なだめるようにロメットは笑う
そんな中、栞那は一番疑問なことを伝えた
栞那「緑たちは?ここには来なかったの?」
ロメ「緑?キミの友達?
うーん、というかここに
生きてるキミ達が侵入したら
アラームが鳴るように
なってるんだけどね?
今さっきキミが追いかけられてたのに
アラームは鳴ってないんだ。
だから今も鳴ってない。つまりは
キミの友達は『誰にも』
見つかってなくて、
上手く逃げ切れてるって感じ?」
栞那「じ、じゃあ、無事なんだね?」
ロメ「そゆこと。だから安心しなよ
でも変だなー
アラーム壊れたのかな?」
今度は不思議そうに
左右に揺れるロメット。
彼が何者なのかは理解出来ていないが
今時点では栞那に知識を与えてくれそうだ。
そしてこの資料保管室は『何か』が
入ってくる気配もなく、
ここが今の休息場となった。
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作者名:R-n2 | 作成日時:2014年11月26日 19時