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職員室に居た『何か』から逃げるため
四人バラバラに逃げ出した
真っ直ぐと進んだ自分が悪かったのか
『何か』は栞那を追いかけてくる
栞那「はぁっ…はぁっ…!
どこかでふりきらないと…っ!」
きょろきょろと辺りを見回して
逃げ道を探す
玄関は鍵が掛かっているから
教室か、はたまた別の階か…
ふと目をやると
右側に別の階に移動する階段を見つけた
廊下もこのまま進めばいずれ
行き止まりになってしまう
栞那「行くしかない…!」
カクンと方向転換し
階段をかけのぼる
のろのろとしていると
あいつがついてきてしまう!
そう思い栞那は
また階段を上がろうとした
その時
べちゃっ
栞那「えっ…?」
後ろからなにかが潰れた音がした
あいつの足音も聞こえない
恐る恐ると後ろを振り向くと
先程の『何か』が
階段を曲がりきれず
そのまま壁に激突してぺちゃんこに
なっている様子だった
そのまま『何か』はピクピクと痙攣し
糸の切れた人形のように動かなくなった
栞那は突然のことに驚きつつも
『何か』に恐る恐る近づき
本当に動かないか確かめた
栞那「…あの大きな目が潰れちゃってる
これ、もしかして
もともと目が見えなかったとか?」
大きな目を持っていた『何か』
だから栞那が階段に曲がるところを
ちゃんと見ていたはずだ
それなのに曲がりきれず激突したのは
目がもともと見えなかったせい?
あるいは
体重に耐えきれなかったのか…
栞那「…もう動かないみたいだし
大丈夫かな?
あっ、緑たち…
どこに逃げたんだろ…」
今まで逃げてきた廊下の先を見つめる
しかし
夕方のはずなのに室内は薄暗く
廊下の先を詳しく
見ることはできなかった
栞那「探さないと…!」
別の階にいるかもしれない。
その期待を持ち
栞那は2階へと向かった
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作者名:R-n2 | 作成日時:2014年11月26日 19時