３ページ目 ページ4
静也「４時４３分に…
なりました」
静也がボソリと呟く
悠真「セリフ噛まないようにしねーとな」
栞那「噛んだらいけないの？」
悠真「おう、だってカッコ悪いだろ！」
栞那「あ、そういう感じなのか…;;」
緑「ていうかさ、完全下校も過ぎてるから
早くしてよ」
緑がキツめに言うとそれに反応した静也が
おどおどと声をあげる
静也「あ、えと、…今４時４４分にようやく
なったんで、すぐですよ…」
悠真「そうだぞ緑！あっというまだからな！
ん”んっ、あーあー…よし」
悠真は咳払いまでしてやる気満々だった
そういう時にかぎってなにかやらかすのでは
と、栞那は内心心配していた
静也「悠真さん…４時４４分…４１秒です」
栞那「いよいよ…だね！」
緑「何で栞那まで楽しそうなの？;;」
そして、時が満ちた
悠真「地獄の門番ダンテ様！
地獄の門をお開きください！！」
そう言い、悠真は教室のドアを
左に流すように開く
ガラララ……
___教室のドアが開いた
一瞬の静寂が起き、緑が口を開いた
緑「ちょ…ちょっと
本当に鍵閉めたんでしょうね？」
悠真「………」
緑「ちょっと悠真！！」
震えた声で悠真の答えを待つ緑
心なしか怖がっているようにも見えた
くるり、と悠真がこちらを向く
悠真「悪ｨ……
鍵…閉め忘れてたわ！」
悠真が舌を出しウィンクをして笑った
悠真の意外な答えに緑は唖然
栞那と静也は苦笑をした
そしてようやく状況理解した緑は
たちまち怒りが表情に出てきた
緑「ほんっっっとくだらない！！
時間返せ！
私帰るからね！」
緑が鞄を持ち教室を出ていく
それに続いて栞那、静也の順で出ていく
悠真「おい！怒るなよー！
待てってばー！」
１人残された悠真は慌てて鞄を持ち
三人を追いかける
____ここからが、地獄の始まりだった。
next→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：R-n2 | 作成日時：2014年11月26日 19時
