幸せのカタチ

〈33〉 ページ33

プルルルル


ガチャ



母「はい、もしもし」



北「もしもし母さん？
俺っ……俺、母さんに大事な話があるんだ...
今度そっちに帰るから、ちゃんと聞いて欲しい。」


・

・

・

・






なぁ太輔、




これから沢山話をしよう。




どんな小さな事でも

どんなくだらない事でも

沢山笑って沢山愛しあって‥




“もうこれ以上無理”




っていうくらい幸せな日々を送ろう。




時には傷つく事もあるかもしれない

悲しい事だってある

涙する事もあると思う




でも、




そのたびに2人で乗り越えていこう。




お互いの存在を

いつだって大切に愛おしんで、

1日1日を大切に過ごして行こう。






結婚も、

子供も、

家庭も築く事の出来ない俺たちは、

普通の幸せの形にはなれない




でも普通の形じゃなくていいんだ。

歪だって

異常だっていい



どんな『カタチ』だっていいんだ



人からどう思われようと関係無いんだ





俺たちは2人だけの幸せな形を作っていこう





俺たちだけの幸せの形を





愛の形を……

作者より→←〈32〉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す