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chapter4 ページ5

先生は最近娘が生まれたとかで早々と定時で帰ったらしい。生徒に頼んでまで娘に会いたい気持ちは分からなくはないかななんて考えながら鞄を持ち京治の方を見ると、外をぼっーと見ていた。


「この資料室さ、ヤ リ部屋と化してるだって」


「………は?今それ言う?普通に引くわ」


黄昏てバレーのことでも考えてるのかななんて思った自分が馬鹿だった。


「換気くらいしとけっての!」


そんなことを聞いては秋とはいってもまだ蒸し暑いのも相まって空気が重く感じ資料室の窓を勢いよく開けた。こんな場所でするなんて獣か!なんて心で叫びながら。


「Aは経験ないんだっけ?」


「する必要もなければ相手もいない。ましてや気持ち悪い」


「意外と才能あるかもよ?」


「何馬鹿なこと言ってんのよ」


こいつはクソなクズ野郎で危うく騙されるところだったなんて考えながら床に置いてある鞄を拾おうとするのを遮るように京治は私の手を掴んだ。


「でも…俺とかと1回試してみるのもアリだと思うよ」


「…京治」


掴んでいた私の手からどんどん上に上がり京治の手が私の頬を撫でる。


「…この雰囲気に興 奮してヤ リたいだけでしょ」


「そうとも言うね。Aも少しは興 奮してるだろ?」


わざとらしく耳を掠める京治の手、甘くとろける微笑みにこの雰囲気も相まってか身体が反応する。別に大事にとっておいたわけでもないから、まあいいやだなんて考えてしまう。素を隠す必要のない気楽な相手に、好きな時に欲を満たせるお友達。私たちはこれがいい、これでいい。


─高校生の時は京治もそうだって思ってたのに。

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れーと - こういうお話大好きです。最後まで頑張ってください。 (12月10日 16時) (レス) @page13 id: 18437b55a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒猫 | 作成日時:2023年8月24日 14時

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