Fivemirror ページ7
彼女を強く睨んで拳を強く握る。
モブ3「あ"？なんだよその目は？文句あるなら言ってみろよ。」
低い声に冷や汗が流れる。
(A、此処でちゃんと言わないと！彼女たちのいいようになってしまうわ。)
「わ、私は！妹に書類を押し付けたことなんて一回もないし、貴方たちの書類もやらない」
モブ１「テメェ！好き勝手言いやがって！」
そう言って彼女は拳をこちらに向ける。
((文句あるなら言ってみろって、貴方が言ったんじゃない。))
そう思いながらも衝撃に備えて目を強く瞑る。
しかしドアの開いた音と怒声が聞こえただけでその拳はこちらに届くことはなかった。
先１「貴方たち何をやっているの！！早く席につきなさい！！」
タイミングがいいのか悪いのか担当する先生が入ってきた。
彼女たちはチッ！と舌打ちをし、私を睨みながら席に戻って行った。彼女たちに続き、周りを囲んでいた生徒たちもぞろぞろと席に戻る。
そのおかげで見晴らしが良くなり先生と目があった。先生は少し驚いた顔をした後、
「Aさん、早く机と周りを片付けて席につきなさい。」
と冷たく言い放った。彼女が私を見る目にぬくもりなんてひとかけらもなかった。彼女は私を取り残し授業を進めていった。
(彼女にはこの机に書かれている落書きも悪口も見えていないのだろうか。)そんなことが頭をよぎったが、そんなことは絶対にありえない。嫌、違う。
(こんな真っ黒な机、気づかなかったなんて言わせないわ。)
「大人も子供もみんな、みんな醜いわ。」
「"この世界"は腐ってるわ、真っ黒よ。光なんてありゃしないわ。」
私の小さな呟きも誰にも届かない。
否、もしかしたら誰かの耳に入っているのかもしれない。でもそれに手を差し伸べてくれる女神さまなんて存在しない。誰かが作り出した空想の存在。
この落書きと悪口で真っ黒に染まった机が語っていた。
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たるる(プロフ) - 愛月咲良さん» 有難うございます！！嬉しい限りです。この作品と出会ってくれて有難うございます！！！ (2021年8月2日 22時) (
レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - すっごく好きです…！！この作品と会えて凄く嬉しいです！ (2021年8月2日 9時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるる | 作成日時：2021年4月19日 17時
