Fourmirror ページ6
ポーチから"鏡"を取り出して自分を映す。
(…やっぱり腫れてる。どうしましょう、明日彼に会うのに。)
こんな姿を大好きな彼には見せたくない、女の子であれば当然の考えであろう。
(グズグズしてるなんて私らしくないわよね！
とりあえず氷で冷やしたほうがいいわ)
濡れた髪も制服もそのまま、教室には向かわずに保健室に急いだ。
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家に帰るとメイドの冷たく嘲笑う声に知らないふりをして部屋に一直線に向かいベッドに飛び込んだ。
(今日はいつもよりもハードだったわ)
朝から冷たい水をかけられ、頬を叩かれた。そして他の生徒よりも遅く教室に入ると自分の机には大量の書類と落書きやら悪口やらがあった。
あの机に書かれた落書きも悪口も考えただけで目の前がぼやけてくる。
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「、、、なに、これ？」
モブ１「あぁ、それ？あんたへのプレゼントよ。せっかくあんたのために用意してあげたんだから感謝しなさいよね。」
モブ2「ふふ、本当に私たち優しいわぁ。」
笑っている生徒に恐怖に似た感情を覚える。
(彼女たちは何を言っているの？そんなわけないじゃない。じゃあこの机に書かれた落書きも悪口もなんだというの？)
目の前の生徒はこの書類を私へのプレゼントだといい、感謝しろとほざいている。
「プレゼント？申し訳ないけれど、私にはそうは思えないわ。貴方たちは…」
ただ私に押し付けているだけじゃない。そう言おうとした。でも机を強く蹴る音でそれは叶わなかった。
あたり一面に書類が散らばる。
モブ１「うるさいわね！！呪い子のくせに！！あんたは黙って私たちの言うことを聞いていればいいのよ！！」
モブ１「あんただって自分の書類を妹に押し付けているくせに！！」
周りの声が聞こえなくなった。
(彼女は今なんて言ったの？呪い子？いえ、それよりももっと深刻で…)
「い、今なんて言った？」
モブ2「あ"？だからあんたが妹に書類を押し付けているt…」
「そんなことデタラメよ！」
彼女の声を遮って答える。
(押し付けている？私が？妹に書類を？冗談にもほどがある。冗談でも笑えない。面と向かって話したことすらないのに、メイドを使って書類をすべて渡してくるのは私じゃない、妹の方よ。)
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たるる(プロフ) - 愛月咲良さん» 有難うございます！！嬉しい限りです。この作品と出会ってくれて有難うございます！！！ (2021年8月2日 22時) (
レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - すっごく好きです…！！この作品と会えて凄く嬉しいです！ (2021年8月2日 9時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるる | 作成日時：2021年4月19日 17時
