Onemirror ページ3
あぁ今日も来てしまった、私の大嫌いな朝が。
まだ眠っていたいという衝動を押さえベッドから出て、制服に腕を通し金髪の髪をくしで丁寧にとかす。最後に自分と同じ身長くらいの大きい“鏡”の前で身だしなみを整えお祖母様から貰った黒いリボンのついたカチューシャをくせっ毛のある髪につける。
『笑ってA！お祖母様が悲しんでしまうわ！今日も頑張りましょう。』
そう言って指で口元を無理やりあげ笑顔をつくる。
周りから見たら変人扱いをされてしまうかもしれないがこうもしないと毎日やっていけないのだ。
扉の前に立ち深呼吸をする。
(大丈夫よ私ならできる)
覚悟を決めて扉を開ける。
(あ、ぁぁ、なんで)
扉を開けるとちょうど前を通っていたメイドと目があう。
(いつもこの時間に人なんて来ないのに)
無意識に制服のスカートの裾を掴む。これからどんなことが起きようと大丈夫なように。
メイド1「はぁ、朝からあんたなんかと会うなんて…最悪。その酷い姿を晒さないでちょうだい目が腐るわ。だから呪い子は嫌なのよ。」
そう言って彼女は氷のように冷たい視線を私に向けると足早に去っていった。
“呪い子”、我ながら酷い言われようだと思う。
この金髪の髪も空色の瞳も私とお祖母様しか持っていないのだ。でもお祖母様はもういないから私1人だけ。みんな黒い髪の毛に黒い瞳。この無駄に広くて大きい家の中にひとりぼっち。私に居場所なんて存在しないのだ。
私の1日はこうして始まる。
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たるる(プロフ) - 愛月咲良さん» 有難うございます！！嬉しい限りです。この作品と出会ってくれて有難うございます！！！ (2021年8月2日 22時) (
レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - すっごく好きです…！！この作品と会えて凄く嬉しいです！ (2021年8月2日 9時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるる | 作成日時：2021年4月19日 17時
