Sixteenmirror ページ18
貴方side
『なぜ貴方がそれを？』
「閉じ込められていたアカリが握りしめていたんだ。必死の思いで奪い取ったと。」
『どういう事ですか。』
「姉様！もう、やめてください！私にあんなひどい事をしてハーツ様の前では無罪の振りですか！昨日貴方は私を外の倉庫に閉じ込めたじゃないですか！！！」
『私は昨日外の倉庫に近づいてないわ！』
「諦めろ、お前を外で見かけたと証人が多数いる。」
『可笑しい！！！私のカチューシャがなくなったのは朝の話です！貴方だって知っているでしょう？、、朝アカリ様を見かけた証人はいないのですか？』
「まだ言うか！！！お前はアカリを倉庫に閉じ込めた後、資料室に隠れた！そこをメイドが捕らえたのだ！」
『違います！証拠になってない！私は無罪です！そんなに私を悪人にしたいのなら警察でも呼んだら良い！』
「ひどいです。今まで貴方が私にしてきた事がすべて無罪だというのですか？ナイフで切られたこの傷も痣も私は、ずっと、、、」
袖をめくって見せてきたのは痛々しい痣だった。でもそれは本物じゃなかった。
もう限界だった。だから言ってしまった。
『この傷作り物よね？貴方本物の傷も痣も見た事ないでしょ。貴方はメイド達に手当をしてもらっているんでしょう。だったら包帯を巻かないなんて可笑しい。見せびらかしているのかしら？』
『それにナイフでこんな傷できないわ。絵の具？それともクレヨン？私を悪人にしたいのなら本当に自分の肌を傷つけたら？でも貴方にはできないわよね？自分が可愛いものね。』
アカリを最後に見るが、顔が下を向きわからなかった。しかし、急にこちらを睨んだかと思うとニヤリと笑った。気づいたときには遅かった。
「きゃー！！！！！！！！！！！」
「アカリ⁉」
「嫌！！！やめて！ごめんなさい！！！ごめんなさい！！！私が！私が悪いです！！！！だから！！！やめて！嫌！！！」
彼女はその場に崩れ泣き喚いた。彼の手を振り払い何かに脅えるように自分の肩を抱いた。そして私を視界に入れると涙を流して気絶した。
「お前彼女に何をした！！」
驚いて答えない私を彼は力一杯殴った。
なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども、なんども私の顔が腫れ上がるまで。最後に彼の口から言われた言葉は愛の言葉ではなく、
「死刑」
だった。
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たるる(プロフ) - 愛月咲良さん» 有難うございます！！嬉しい限りです。この作品と出会ってくれて有難うございます！！！ (2021年8月2日 22時) (
レス) id: 6b45a8b4d9 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - すっごく好きです…！！この作品と会えて凄く嬉しいです！ (2021年8月2日 9時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるる | 作成日時：2021年4月19日 17時
