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「母さん、ブローノとAどっちに見える？」
私と兄のブローノ・ブチャラティはよく似た兄妹だった
漁村でも父の漁師仲間にいつも間違われる程で見分けるコツは私の方が少し睫毛が長く、細身な所
私たち兄妹は幼い頃よくこの遊びをしていた
私は似てると言われることが嬉かった
兄のようになりたい、と常日頃切望して、兄の仕草、癖、特技全てを真似た
内面が真逆な限り私が兄になれることなど不可能だったのに
気がつくと私たちは離れ離れになっていた
両親が離婚するとき、兄は父と暮らすと言った
私は兄から離れたくてわざと母の方を選んだ
兄と離れれば、その違いを思い知らされることはないと思ったから
私は兄から離れたところでもう一人のブローノ・ブチャラティになれるように努力した
私たち兄妹が再会する機会は年々減った
こちらでの生活もあったし、家庭もある
そしてとうとう私が10の歳になることにはクリスマスにしか会わなくなった
「離れていても俺たちは兄妹だ」
だが、その次の年のクリスマス
12歳の兄は私達の前に現れなかった
母は特段心配しておらず、忙しかったのかしらで事を納めたが私はとてつもない恐怖を感じた
＿クリスマスだけは何があっても会おうと言っていたのに
兄は私に嘘をついた
あの時彼の汗を舐めれば分かったのに
その数日後、学校帰りの私の前に兄は現れた
纏っていた雰囲気は別人のようで、パリッとした白いスーツが印象的だった
「兄さん、この間はどうしたの？嘘ついたのね」
「A、お前だけに話したいことがあって来たんだ」
兄は重苦しい雰囲気を醸し出して私に近づく
私は何かを理解して人気のない近くの公園へ向かった
階段に並んで二人で腰かける
そこで兄は、父が麻薬の密売を見かけて殺されかけたこと、自分が人を殺したこと、ギャングに入ったことを告げた
随分壮大な話だったけれど、嘘ではないと分かった
頬を舐めても嘘をついている味ではなかったから
「Aは俺と兄妹であることを隠して生きるんだ。戸籍も姓も俺が何とかする。俺に関わってはいけない」
その後、私の姓はブチャラティから新しい家族のものへと変わり、戸籍も何かあやふやになったようで、兄の危惧していた裏の世界との関わり合いは全くなかった
滅多に会えなくなった分、私の兄の真似は加速していった
兄への歪んだ愛情が私を兄自身へと変えたのだった
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RIOT(プロフ) - こちらの作品を読んで頂きました皆様、誠にありがとうございました。本日をもちまして、この小説は続編に移行することとなりました。今まで読んでくださり、ありがとうございました。続編でお待ちしております。 (2019年2月11日 16時) (
レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - 高杜さん» ありがとうございます〜！結局夢主も依存してるっていう共依存になっちゃったんですけど、凄く楽しく書けたので良かったです。是非これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 15時) (レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
高杜(プロフ) - フーゴくんのお話とっても良かったです…！！本当にありがとうございました！これからの更新も楽しみです、応援しています！ (2019年2月11日 12時) (レス) id: c2df969f37 (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - またリクでブチャラティとアバッキオが夢主ちゃんを取り合いする奴をお願いします！ (2019年2月10日 23時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
カト☆(プロフ) - またまたリクエストよろしいでしょうか...？！よろしかったらポンペイ組をお願いします！ (2019年2月10日 3時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT | 作成日時：2019年1月17日 18時
