魔が指した サンズside ページ6
『サンズ〜これとかどうかな?』
「うまいんじゃないか?」
『えっへへ…まぁ、それ程でもあるかな』←
Aは笑顔を浮かべながら、俺が教えた通りの手順で本のしおりを作っている。もちろん"例の花"を使って。
溜まっていく一方だしどうせいつか枯れちまうんだから、置いておくならこっちの方がまだ良いだろ?
今日はフリスクと、いつも煩いクソガキ(キャラ)が用事があると言っていない。
「(おかげでAとゆっくりできるな)」
ボケーッとしていると二人分の飲み物を持って俺の目の前に座ったA。
『あのね、この前お花の人に手紙を書いたんだけど持っていってくれなかったんだ…』
「へぇ…そうか」
『うん…心込めて書いたのになぁ〜』
「う〜ん残念!」と言いながらグイッと飲み物を飲んだA。
彼女には大変申し訳ないが、手紙を受け取って貰えなかったと聞いた時、オイラは内心ホッとした。
…で、やっぱり気になるのは、
「…お前さん、何て書いたんだ?」
内容だよな。
恋愛経験値0のAなら、いきなり告白じみた内容書いちまってても不思議じゃねぇ。
『えーと…直接お礼がしたい!とか、毎日楽しみにしてます!とかかな?』
「まぁ、ギリセーフだな」
『セーフって何が?』
「いや、なんでもないさ」
というか、Aに手紙書いてもらえるとか羨ましい。花届けてるだけなのに。
…オイラはこのまま、顔も知らない奴にAを取られるのか?
「………なぁ、お前さんってどんなタイプが好きなんだ?」
『え、タイプ?う〜ん、そうだなぁ…』
しばらく顎に手を当てて考えたAは、パッと顔を上げた。
そしてニッコリ笑って元気よく言った。
『分かんない!』
「あー…そうだよな、まだまだこれからだよな」
『うん、自分でもまだ分からない!』
「…じゃあ、オイラはどうだ?」
『………へ…?』
その瞬間彼女の顔がポッと顔が赤くなった。
…これは、オイラにだってチャンスはあるってことなのか?期待していいのだろうか…。
『…サ、サンズは……えっと…』
オイラがしどろもどろするAの頬に触れようとした。
その時、
ガチャーーー
「………………おいクソ骨、姉さんに何してる」
「………サンズ…」
言うまでもなく、キャラは殺意に満ちた目、フリスクには死んだ目で見られた。
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アンテ民 - すっげええええ、、、、、(´;ω;`)けどさいごカナシと言うか感動、、、!!!、、、、、 (5月1日 7時) (レス) @page47 id: 27c5077d73 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - 晴菜さん» こんにちは、コメントありがとうございます!楽しんで頂けたようで嬉しいです…!そう言って頂けて、私も幸せでございます^^ (2022年3月29日 21時) (レス) id: 4c88579f44 (このIDを非表示/違反報告)
晴菜 - とても感動して最後らへんは涙が止まりませんでした!私も読んでいて幸せな気持ちになりました!ありがとうごさいます!! (2022年3月29日 14時) (レス) @page47 id: 1dd0e30cdc (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - (★Д★)さん» コメントありがとうございます!楽しんで読んで頂けていたら幸いです…!悲劇と希望、両方を味わって頂けたらと思います^^ (2022年1月10日 21時) (レス) id: 4c88579f44 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - ガメアさん» コメントありがとうございます!なんとか困難を乗り越えることができました…!最後まで二人を見守って下さりありがとうございます…! (2022年1月10日 21時) (レス) id: 4c88579f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨモギ雲 | 作成日時:2019年12月16日 16時