真実 ページ2
『フリスク、ここは…』
ﾌ「ウォーターフェルだよ、きれいでしょ？」
フリスクはそう言うと、綺麗な水が流れている川の近くに腰を下ろした。
ﾌ「ここおいでよ」
横をトントンと手で叩いて座るように促される。私も隣に腰を下ろした。
ﾌ「ここなら静かだし、大事な話をするなら丁度いいと思ったんだ」
『大事な話？』
ﾌ「うん…。
君の弟のことについて、話そうと思って」
その言葉を聞いて、胸がドキリと音を立てた。
ﾌ「まず…君が辿り着いた答えの通り、君の弟は
Undertaleのキャラだよ」
『や、やっぱりそうだったんだ…っ‼
…でも、フリスクは知ってたんだね。どうして今まで教えてくれなかったの？』
ﾌ「ごめんね、色々あったんだよ…」
フリスクは一度息を吸って、また話し始めた。
ﾌ「ここが過去に一度最悪なルートを通ったことは…」
『知ってるよ』
ﾌ「キャラは、君にそれを知られるのが嫌だったんだよ…。心優しい君のことを傷付けてしまうと思って…
でもあれは、キャラだけが悪いんじゃない。僕にも責任はある…」
俯いて唇を噛みしめるフリスクの頭を撫でた。
確かに、Gルートはよくないけど…。
そっか…キャラはそんな風に思っていたんだね。
だから最初に脳内で聞いた声は、あんなに悲しそうだったのかな…？
ﾌ「それから、言いづらいんだけど…その……」
フリスクはそこまで言って一度後ろを向いた。何もない方をしばらく見つめたあと、小さく頷く。
…誰かと会話しているみたいだ。
フリスクが再びこちらを向いた。
ﾌ「キャラは……既に死んでいるんだ」
『…ぇｯ…………？』
弟が、死んだ？
私は、手遅れだった…助けられなかったの??
ﾌ「あっ‼ち、違うんだ‼君のせいではないんだよ！僕が地下に落ちた時には既に……」
『…そっか……でも、もう会えないんだね…ｯ…』
やっと、ここまで来たのに……ｯ…
ﾌ「……A」
フリスクがそっと私の手を取って何もない空中に持って行く。
意味が分からなくて、じわりと歪んだ視界の中フリスクを見た。
ﾌ「見えないかも知れないけれど…ここに、キャラがいるんだ」
ふわりと笑うフリスク。
私には、何も見えない。
伸ばした手で、試しに開いて閉じてを繰り返すも、やはり何も掴めなかった。
……だけど、どこか温かい気がする。
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ヨモギ雲(プロフ) - シロヌコさん» ありがとうございます…！遅くなってしまいすみません（汗） そう言って頂けて本当に嬉しいです…！読者の方に楽しんで頂けて、私も頑張って書いて良かったと思えます！ (2020年11月25日 22時) (
レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ - イラストも､話もいい物過ぎて何度も戻って来てしまう！！！ (2020年10月10日 10時) (レス) id: 247dc66b10 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - アンテloveさん» ありがとうございます！ 少しでも作品や夢主ちゃんの雰囲気が皆様に伝わるように、頑張って描きました…！（笑）内容も褒めてくださって嬉しいです！ これからも頑張ります^^ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
アンテlove - わあ・・・絵上手いですね・・・お話も笑いあり涙ありでめっちゃ感動しました！これからも頑張ってください！！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 22e12f1c8a (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - サリア。さん» こんにちは、コメントありがとうございます！作品のみならず絵も褒めて頂けて大変嬉しいです…！ 早く物語の続きを届けられるよう頑張ります！^^ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨモギ雲 | 作成日時：2019年6月13日 1時
