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第45訓 ページ13

「誘拐を目撃した観光客が偶々撮影したものです」


国木田はAが見つけた写真を福沢に渡した。
福沢は自分の顎に左手の指を当てる。


「……有触れた(タイプ)だ」

「はい。車台番号(ナンバー)も偽造でした。
しかし横浜でこの手の偽造業者となると限られます。
心当たりの修理業者に賢治が当たった所、快く教えて貰えました」


国木田は右手の中指で眼鏡を上に押し上げた。


貨物自動車(トラック)の所有者はカルマ・トランジット。
密輸業(ミュール)あがりの運び屋です」

「其奴らに聞けば輸送先が判る、か」

「はい」


福沢の問い掛けに国木田がコクリと頷いた。


組織外(マフィアがい)で誘拐の全容を知るのは此奴らしかいません。
谷崎が調査中です」





「これから潜入します」


何時も腰に巻いている赤い上着を着てフードを被っている。谷崎の右手に双眼鏡、左手に携帯。床には資料と写真、パソコンが広がっている。


『様子は?』

「湖の底みたいに静かです」


谷崎は窓の外から双眼鏡を覗きながら国木田の問い掛けに対応する。


「それどころか人の気配ひとつーー」


そこまで云って谷崎は何かに気がついたように、はっ、と息を飲んでその場から駆け出した。先刻まで覗いていた倉庫に向かって走る。倉庫の扉をバタンと勢いよく開けた。


「……やられた」


そう呟いた谷崎の瞳は大きく見開かれ、驚愕の表情を浮かべている。





『先手を打たれました!』

「おい、如何した!」


国木田の携帯から谷崎の声が漏れていたのか、それともその状況を先読みしていたのか、Aの眉間に皺がより、顔を歪めた。





「口封じにーー」


ポタッ、と鮮やかな赤い液体が垂れて小さな音を立てる。


「全員殺されています!」


谷崎の眼前に広がった光景は酷く凄惨なものだった。
棚や段ボール、机や壁、さらには天井にまで赤い血が広がっていて、その赤い血を吹き出した人間は肉塊と成り果てていて、中には首や胴体を切断された人間までいた。



____

えっと……。
更新サボってすみませんでした!

これからは更新頑張ろうと思いますので更新を楽しみに待ってくれている皆様、これからも宜しくお願い致します(*´ω`)

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神羅(プロフ) - マッキーさん» ありがとうございます! (2018年4月21日 14時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー - とても面白いです!更新頑張ってください! (2018年4月21日 14時) (レス) id: 0d4948deb3 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 華さん» ありがとうございます! 友達に貸してたの忘れてたので、まだ更新できそうにないのです……。すみません (2018年3月4日 21時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
- 凄く面白いです。これからもがんばってください (2018年3月1日 19時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
七海の狐(プロフ) - 神羅さん» おぉー!頑張ってください!待ってますね! (2018年2月27日 21時) (レス) id: 9c69874753 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年7月30日 17時

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