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makoto.
『 っ、 』
Aの顔が変わった。
とても不安そうな顔で、怖そうな顔。
きっともう忘れてしまったんだ。
ここに来た理由を。
「 ここは、海です。
僕は、長谷川、っ、 」
『 っ〜!!! 』
彼女は前を見ながら、泣いていた。
きっと訳もわからずに。
『 わたしっ、ここ、きたこと、、あるっ、、? 』
そうだよ、何度だって来たことあるんだよ。
思い出してよ。
もう、辛いよ、、
『 っ、、おもいっ、だせ、、 』
その後の言葉を聞くのが嫌だった。
きっと俺が辛くなる言葉だと悟った。
だから、Aを精一杯抱きしめた。
『 っ、? 』
Aは、また貴方は誰だという顔をした。
それでもよかった。
" 忘れた "そういうのを見るのが嫌だった。
「 もうっ、何も言わないでっ、 」
彼女は、その後何も言わなかった。
でも、きっと1時間後にはきっと忘れている。
「 あの、これ、 」
『 っ、、? 』
家にあったブレスレット。
これは海行ったときに、Aにあげたもの。
『 … 綺麗、 』
「 でしょ、? 」
Aはすぐにそれを腕につけた。
前と同じ反応をしてくれて嬉しかった。
俺との関係は覚えてないだろうけど
「 さ、そろそろ帰りましょう、 」
すごく、辛かった、
胸がとても痛かった。
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作者名:快百華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=imminentRuyna
作成日時:2020年10月10日 23時