Part３２ 急展開 ページ34
最悪だ、本当に最悪だ。
三ツ谷くんに喜んで欲しかっただけなのに。
どうして最後に泣いちゃったんだろう。
周りも気にせずに走って校門まで向かうと、そこにはドラケンくんの姿があった。
「お、どうだった………ってどうした？」
『ごめん、ドラケンくん。協力してもらったのに…』
そこまで言って、再び涙が溢れ出した。
他の学生もいるのに恥ずかしいっ…
涙を止めようと必死に拭うけど、一度溢れ出た涙は中々止まってくれない。
『ごめっ、、本当に…気にしないでっ…』
両手でゴシゴシと涙を拭いながらそう言う。
本当に情けない…恥ずかしい…。
…すると、ドラケンくんの手が伸びてきて、私の後頭部を引き寄せた。
ポスッとドラケンくんの胸に顔が埋まる。
え……
ドキッと心臓が高鳴った。
「んな顔見られたくねえだろ」
…あ、そうか。
他の人から見えないようにしてくれてるんだ。
その優しさにも余計に涙が溢れ出した…
ドラケンくんには迷惑かけてばっかりだ。
だけど、今だけは彼の優しさに甘えさせてもらおう…
そう思った時＿＿＿
「Aさん！！」
『……っ！！』
後ろで三ツ谷くんが私を呼ぶ声。
私を追いかけてきてくれたのだろうか。
そう考えるだけで嬉しくなってしまう。
三ツ谷くんのことは諦めないといけないのに…
「…っ、、何でドラケンがいるんだよ」
「別に、コイツの様子見に来ただけだ」
「チッ、彼氏面かよ」
「あぁ？」
何とも言えない空気が流れる。
この空気を作り出してしまっているのは私なのに、どうすることもできずドラケンくんの腕の中で顔を隠している。
「…Aさん、とりあえず話がある」
『………』
「……A、こっち来い」
『っっっ！！』
…名前、、、２回目だ。
ずるいよ…
名前で呼ばれてまた嬉しくなってしまう。
でも、、、
『今は……やだ。』
こんな顔、三ツ谷くんに見られたくない。
「…だとよ、三ツ谷」
そう言って私を抱き寄せる腕に力を入れるドラケンくん。
…すると、その腕を三ツ谷くんが掴んだ。
「…ドラケン、その手離せよ」
「はあ？」
「…Aは俺の女だから離せっつってんだよ」
『っ！！？』
そして三ツ谷くんは、力を緩めたドラケンくんから奪うようにして私の手を引いた。
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＊Miyabi＊(プロフ) - まくすうぇるさん» クラスメイトたちはニヤニヤしながら微笑ましく２人を見ていたと思います（笑）分かります…私も混ざりたい…（ ; ; ） (2021年9月23日 17時) (
レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 断言できる。絶対にこのクラスの人達、二人をニヤニヤしながら見てる。私もその中に入りたかった…！！！ (2021年9月23日 4時) (レス) @page50 id: db51d70f74 (このIDを非表示/違反報告)
＊Miyabi＊(プロフ) - きな粉餅さん» ありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです（ ; ; ）これからも頑張ります！！！ (2021年8月7日 15時) (レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉餅 - この作品ホントにだいすき！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2021年8月7日 8時) (レス) id: 3e5070df94 (このIDを非表示/違反報告)
＊Miyabi＊(プロフ) - あいなさん» 嬉しいコメントありがとうございます（泣）三ツ谷くん私も大好きです！！彼のイケメンな所を引き出せるよう今後も頑張ります(^^) 続編もお楽しみください！♪ (2021年6月27日 7時) (レス) id: c7e2460479 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊Miyabi＊ | 作成日時：2021年5月21日 23時
