モブVSヒロイン...2日目 ページ3
国見side
今日も朝から最悪だった。
「あっ、アキ君!
はいっ、ドリンク!」
そう言われて不味いドリンクを渡される。
...勿論飲まないよ?
飲んだら腹壊すから。
高確率で噎せるし。
あー...はやく教室行って咲野と話したい。
朝練を終えて、急いで教室に向かう。
「あっ、アキ君一緒に...」
「急いでるから無理」
城宮の言葉を即答で断り、早歩きで教室へ。
ガラッ
咲野は小説を読んでいた。
「咲野」
声を掛けると、ふにゃりと顔を緩めた。
...俺だけが知ってる顔。
『国見おはよう』
あ、猫かぶりモードだ
「今は良くない?」
そう言うと、ぐでーっと机に突っ伏した。
『国見ぃ、眠い......』
「俺も」
突っ伏していた咲野が、急に起き上がった。
「!?
...何、どうしたの」
『塩キャラメル!』
好物の名前を叫んだかと思うと、ごそごそと鞄を漁りはじめた。
すると、はいっと塩キャラメルを差し出した。
「...ああ、今週のか」
頷く咲野から塩キャラメルを貰う。
「ありがと」
軽く頭を撫でると、猫のように目を細めた。
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作者名:抹茶シュー愛し隊 | 作成日時:2016年12月30日 21時