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弐拾捌時間目「恐怖の林間学校〜其の壱〜 其の壱」 ページ21

夢主side


暑さ厳しい夏のある日





晴明「んん!?」





『如何しました?』





晴明「此の咖喱(カレー)なんか紫色してんだけど...





 食べて大丈夫?」





座敷「誰か何か盛ったんじゃね」





俺達弐年参組は島の外れの野営(キャンプ)場に林間学校で来とる





入道「おっかしいな〜。





 事前に柳田は縛っておいたのに」





柳田「グフフ」





柳田「先に咖喱黄油炒面(カレールー)に仕込んでおいたんだ





 アンチエイジング効果の有る薬だから、お肌が若返る感じしない?」





如何せ不良品定期





座敷「おい...





 桃山さんが肌どころか体ごと若返っちまったぞ」





ほらな








秦中「おい、余り呑んびりしてる時間は無いぞ。





 此の後試験(テスト)が始まるんだからな」





試験(テスト)面倒くせぇ...








晴明「で」





晴明「何で...」





晴明「崖登らされてるんですか!?」





太田「頑張れ〜」





中原「此れが試験(テスト)か?





 随分簡単だな」





『姉さんはかなり難しかった言うとったけど...





 変わったんやろか』





其れにしてもかなり簡単やな





秦中「まあ、此れも試験(テスト)の一環と思って」





晴明「化学ってこんな事もするんですか!?





 そして何故僕も登らされてるんですか」





秦中「化学と言うのは化かす実習授業だからな。





 有りと有らゆる場所や場所柄(シチュエーション)で妖怪としての能力を発揮させるんだよ」





晴明「じゃあ僕を登らせているのは」





秦中「あっ其れは何となくだよ」





佐野・狸塚「「おっ先〜〜〜!!!」」





座敷「おい泥田、佐野に負けんな!!!」





泥田「おうよ!!!紅ちゃん(しっか)り捕まってな!!!」





おおー、あの二人すごいな





泥田「てか中原と福沢さん早すぎるだろ!!!」





『否......此れ簡単ですし』





中原「其れな」





佐野「お前ら可笑しいわ」





てか前田はん空中で溺れてら...





そらあんな人数乗せとったらそうなるわな





小田原「ギャ〜〜〜ッ、俺爬虫類って苦手なんだよ!!!」





「莫迦、小田原暴れんな!!」





阿鼻叫喚...





晴明「皆頑張ってるなぁ





 よし、僕も」





お、なんか秘策があるんかな?

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作者名:雪唄緋彩 | 作成日時:2022年12月24日 19時

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