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A side
「ん……」
カーテンの隙間から漏れる朝日の光で目が覚めた。
目の前には 大好きな幸せ
だけど……
何か まずいことが起きてしまっている…
直感でそう思った。
腰辺りに違和感
下半身が怠くて 痛い…
これはきっと 女の子なら誰しもが毎月経験するやつで……
「………」
言葉が出なかった。
少し風磨くんから離れて 下を見てみれば 真っ白なシーツに赤い血が。
それは風磨くんのスウェットにも同じで……
そういえば 1か月経ってたか…完全に忘れてた…
風磨くんとのお泊まりで完全に浮かれてて 生理用品全部家に置いてきちゃった…
当たり前だけど、ここは社会人の男の人が一人暮らしをしているアパートの一室
ナプキンなんてあるわけがない。
どうしようどうしようどうしようどうしよう
まだ寝起きで 寝ぼけている頭を必死にフル回転させる
シーツを洗おうにも 風磨くんを起こさなきゃいけないし、
風磨くんの服にもついてしまっているから、きっとバレちゃうし…
一度 体を起こした。
あぁ、なんか考え出したら 体全体が怠くなってきた。
最悪だ……
今日 お出掛けするはずだったのに…
昨日 私が風磨くんと一緒に寝たいなんて わがまま言わなかったら、風磨くんのスウェットくらいは守れてた
バレずに済んだかもしれないのに…
バチが当たったのかもね…
風磨「A……」
「…！」
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年1月7日 23時
