第30話 ページ33
｢｢｢｢最初はグー、じゃんけん……ぽんッ！｣｣｣｣
会議室内に男達の叫び声が響く。
もしかしたらその声は廊下にまで届いていたかもしれない。
｢っし、やったぜ。雑魚乙｣
｢へっ、くそ雑魚ナメクジめ｣
｢なんやとッ！｣
｢…………チッ｣
｢んじゃ、潜入メンバーはゾムとシャオロンで決まりなー｣
じゃんけんの結果、ゾムとシャオロンがチョキを出し勝利を制した。
負けた二人を煽り散らすゾムとシャオロンに、コネシマは全力で言い返し、ひとらんらんは静かに腰に下げている刀に手をかける。
そんな仲間達の様子を横目に、トントンは呆れながらメモを取った。
｢む、引き分けだな。どうするオスマン？｣
｢んー、そうやねぇ…。ホールケーキ割り勘ってとこでどう？｣
｢ほう、それは良いな。最近美味い店を見つけたんだ｣
｢え、じゃあそこのにしよ！｣
｢ちょちょ、ひとらんストップ！エミさんはコネシマ止めてや！！｣
｢あっ、はい！！｣
グルッペンとオスマンが紅茶を片手に駄弁っている隣では、乱闘が起こる一歩手前だった。
様々な感情がぶつかり合い騒音を立てる…そんな状況にトントンの怒りは沸点に達し、
｢あぁもうお前らいい加減にせぇや！！！｣
爆発した。
騒がしかった会議室が一瞬にして静寂に包まれる。
｢会議の時間が押してまうやろ！！！｣
…日頃のストレスや疲労のせいだろうか、トントンの悲痛の叫び、懇願に幹部達は冷静さを取り戻す。
｢おう……｣
｢すまんトントン……｣
同情にも近い表情で幹部達は席に戻り、皆｢これからはトントンに優しくしよう｣と心の中で思った。
まぁ、実際に行動に移すかと言われれば別の話になるのだが。
｢ふぅ……じゃあとりあえずy国についてはここまでや。通常の内容で、会議再開するで｣
会議はこのまま微妙な空気で続けられ、お開きとなった。
.
いつもより短めで申し訳ありませんm(_ _)m
評価180↑、お気に入り登録800人↑ありがとうございます！
そういえば、少し前に新作の連載をスタートしました。wrwrd!の作品です。雰囲気が大丈夫そうな方は良ければ閲覧お願いします(ﾎﾞｿｯ)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 826人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿 - おもろすぎて周回してrワン！ (2021年4月24日 11時) (
レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 続きが気になりワン！ (2021年4月8日 20時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好き民 - ｱｧｰwrwrdﾄｳﾄｲﾖｫ!皆さんどうしたんでs ワン！ (2019年12月31日 15時) (レス) id: 3cfb10bf82 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください！！応援してるワン！！！ (2019年12月2日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 自分のペースで更新頑張ってくだs…くぅーん(a国にいってもポチはついていきそうですねw) (2019年11月9日 16時) (レス) id: a79ef504eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まつお | 作成日時：2019年5月19日 7時
