第29話 ページ32
｢…皆揃ったな、じゃあ定例会議始めるで〜｣
Aが目覚める2時間程前の午前8時、昨夜と同じ会議室で朝の定例会議が始まった。
｢まずy国潜入の件について。グルさん達と色々話した結果、戦闘班に所属する幹部の中でタッグを組んで潜入する、ってことで意見がまとまった｣
トントンが手元のプリントを見つめながら続ける。
｢内部情報については、現在進行形でロボロが調査中｣
｢あと一週間あれば城内全て隅々まで調べ上げられるで｣
ロボロがまるで悪戯をする子どもかのようにニヤッと笑う。
その様子を見た幹部達は流石と感心する半面、｢どう調べればそんな情報まで…｣と彼への恐ろしさも感じた。
｢で、ここが一番重要なんやけど……誰が"y国に潜入するか"や。それをこの会議で決めたいと思う｣
トントンが真剣な眼差しで言った。
幹部達にも緊張が走る。
それはそうだ、いくら強さに自信のある我々軍幹部達とはいえ、潜入捜査に危険は付き物なのだから。
｢希望者はおるか？｣
そんなトントンの質問に、戦闘班に所属する幹部全員がこぞって手を上げた。
正確に言えば、コネシマ、ゾム、シャオロン、ひとらんらんの4人だ。
｢潜入って言ったら俺やろ。決まりやな｣
｢コネシマには潜入捜査なんて無理ちゃう？うるさいし｣
｢なんやと！？俺だって気配消して潜入ぐらいできるわ！｣
｢Aは俺が助ける｣
…先程までの緊張感は何処へ行ったのだろうか。
さも決定したかのようにナイフの手入れを始めるゾム、どちらがより気配を消しきれるか競争し始めるコネシマとシャオロン、強い目力でひたすら主張し続けるひとらんらん。
この騒がしさにトントンは呆れ、グルッペンやオスマンはくつくつと笑った。
｢じゃあさ、じゃんけんで決めるのはどう？｣
そこで意見を出したのは、幹部達の様子を微笑ましそうに眺めていたしんぺい神だった。
｢え、そんな軽いノリみたいな決め方で良いんですか…？｣
｢まぁ、そっちの方がらしくて良いんちゃう？｣
チーノの心配に、鬱が笑いながら応える。
｢俺は何でも良いっす｣
｢皆さんにお任せします｣
ショッピやエーミールも賛同した。
幹部達は皆、決定権を持つグルッペンを見つめる。
｢よし、良いだろう。…俺はゾムとひとらんに賭けるゾ｣
｢じゃあ俺はシッマとシャオロンに賭けるめう〜｣
もう一度言う、緊張感は何処へ。
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椿 - おもろすぎて周回してrワン！ (2021年4月24日 11時) (
レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 続きが気になりワン！ (2021年4月8日 20時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好き民 - ｱｧｰwrwrdﾄｳﾄｲﾖｫ!皆さんどうしたんでs ワン！ (2019年12月31日 15時) (レス) id: 3cfb10bf82 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください！！応援してるワン！！！ (2019年12月2日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 自分のペースで更新頑張ってくだs…くぅーん(a国にいってもポチはついていきそうですねw) (2019年11月9日 16時) (レス) id: a79ef504eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつお | 作成日時：2019年5月19日 7時
