16話 ページ18
(黄side)
「家に...帰りたくない...。」
る「はっ...?!」
ふわふわした顔で、けれど少し憂鬱そうにそう呟いたAちゃんに、思わず固まる僕。
いや、別に他意は無いんだろうけど。
流石にその言い方は誤解を招くよ...?!
る「と、とにかく帰ったほうがいいです!ほら、行くよ?」
「いい...また寝てから帰るから。」
そしてまたね、と言うやいなや、さっきのベンチにフラフラ歩いて行くAちゃん。
まさか...またあそこで寝る気なんですか...?!
深夜に、人外並の顔の美女が無防備にもベンチで寝ていたらきっと無事では済まない。
ここは人通りも多いし、ガラの悪い人も少なくはないし。
かと言って、既にちょっぴり酔っているAちゃんのことだから。
帰りますよ!なんて、僕がいくら言っても無駄だろう。
ど、どうしよう...。
もう放っておくべきなのかな...?
何か危ない目にあったって、そんなのAちゃんの自業自得だろう。
それに、僕が世話を焼いてあげる義理だってない。
彼女は高校時代、僕を弄んでいた酷い人だ。
むしろ、痛い目にあえばいいんだ、Aちゃんなんて。
そう自分に言い聞かせながら、ベンチの前を通り過ぎた時だった。
男「うわ、超綺麗なお姉さんじゃん。」
男「こんなとこで寝てたら危ないよ〜?俺らん家来ない?」
思わず振り返ったら、早速男たちに絡まれているAちゃん。
あぁ...もう...!
気付けば勝手に走り出していた。
結局、僕は。
る「やめてください!Aちゃん、ほら帰るよ?」
男「は?誰だよ、お前。」
結局、僕は...。
る「......彼氏、です...っ!!」
君を放っておくなんて、できるわけがないんだ。
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なな - すごく面白いです!ころんくん推しだけど、るぅとくんも好きになっちゃいそうなくらい良い作品ですね!表現が細かくて伝わりやすいです!更新頑張ってください! (2023年2月19日 23時) (レス) @page33 id: 06d5495fa3 (このIDを非表示/違反報告)
√∞(プロフ) - るぅとくん好きなんでこの作品嬉しいです!更新頑張ってください! (2023年2月2日 17時) (レス) @page32 id: e4bc64edf9 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - しのぶさん» ありがとうございます!最近忙しいので更新頻度落ちるかもしれないんですけど頑張ります! (2023年1月17日 19時) (レス) id: 9e8f068c59 (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - 初コメです!凄く面白そうで、このあとの展開が楽しみです!頑張ってください! (2023年1月17日 6時) (レス) @page25 id: 0ed4fa3946 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - なむなむさん» ご観覧ありがとうございます!どしどし更新頑張ります! (2023年1月16日 17時) (レス) id: 9e8f068c59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sora | 作成日時:2023年1月10日 20時