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変化〜5〜 ページ7
辺りはすっかり暗くなってしまった
円堂くんなら変わっていないだろうと思ったものの、都合のいいトリップ出来るケータイはピクリとも動かなくなった
｢ちくしょう…何でこんなことに……｣
無茶なお願いをしたせいで私が変えてしまったのかな…
だって、彼らに最後会った時はもう25近くのオッサ……大人になってたし。
｢お腹も空いた…北海道寒過ぎ……ヒロト｣
士郎｢Aちゃん、見付けた。｣
肩に掛けられた暖かい上着
｢士郎…士郎は、エターナルブリザードする？｣
私と同じ目線に腰を下ろす士郎を見つめ、何気なく質問をしてみた
士郎｢まぁ、出来なくはないよ。アツヤの技だけどね｣
｢そっか…｣
士郎｢泊まるところ無いんでしょ？家においで、アツヤも心配してる。｣
ホコリを叩きなら立ち上がる士郎は私に手を差し伸べ優しく微笑んでくれた
｢…士郎は、今幸せ？アツヤもいて、両親もいて｣
答える代わりに更に笑顔を輝かせ、私の手を力強く握った
士郎｢今夜はね、ボルシチだって母さんが言ってた。僕の母さんの料理は本当に美味しいんだよ｣
きっと、この世界で私がヒロトと付き合っているという事は無い
エイリアの時に士郎と出会い、励まし、支え…
FFIでヒロトとの距離が近くなり、一緒に花火やキャンプ、手を繋いだことも無くなってしまっているんだ
｢うぅ…ぁ、ん｣
折角のみんなとの思い出がなくなってしまったこと思うと涙が止まらなかった
早く、早くみんなが出逢いますように
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作者名：みぃたろ。 | 作成日時：2017年5月14日 22時
