26話 ページ26
学校に着くと、もう生徒会がいて挨拶をしてくれた。
相変わらず早いと感心しながらその声に挨拶を返すと、眼前に捉えられる赤
｢A先生、おはようございます｣
｢アメリちゃんおはよう。相変わらず早いねぇ｣
｢ええ、それが生徒会ですから｣
自分には到底真似できない事だと思いながら、アメリを見つめるA
対してこの2人に接点はない。そのため直ぐにそれでは、と立ち去っていく。
その姿も背筋が伸び綺麗であった。
あれは女性でも付き合いたいと思えるレベルだ…と暫く見ていたが、ふと時間を見てゾッとする
やばい、これは
｢随分ゆっくりとした登校だな｣
｢…やぁカルエゴくん、元気だった？あれ？ちょっとやつれたんじゃない？｣
｢やつれてなどいない。…いいか、今まで貴様の行動には目をつぶってきた。だが次からはそうはいかん。何故かわかるか？｣
｢カルエゴの心が狭くなったから｣
｢違うわ！！今年度は私が担任、お前が副担任であり私はお前を管理する仕事もあるからだ｣
｢へぇそうなんだ。大変だね｣
ピキっとカルエゴの顔が歪んだ。わぁ怒ってる怒ってる。
いつも適当、マイペースがモットーのAがここまで時間を気にしていたのがこのカルエゴの存在である
悪魔は上下関係が絶対であり、元々位階が上であったカルエゴにAは本当は逆う事は出来なかった。
だがそれも、同期としての一抹の優しさのお陰かAはかなり自由に振舞ってきたのだが…
担任、副担任と分かりやすく上下関係が出た今はそれが出来なくなってしまったのだ。
つまり、恐怖☆カルエゴくんの言う事を聞かなくちゃならなくなったよ☆という訳だ
｢はぁ…朝から怒るのも馬鹿らしい。早く着いてこい、貴様問題児クラスの生徒を把握していないだろう｣
｢入間くん、アスモデウスくん、クララちゃんなら知ってるよ｣
｢ええいその名前を出すな！他にも厄介な奴らがいる。時間になる前に全員覚えてもらうからな｣
｢げぇ…｣
もう少ししか時間ないんですけど、と思いつつそれは口に出さずカルエゴの後ろを歩く
カルエゴは既に全員覚えてるんだろう。相変わらず、真面目すぎる男だとその背中を見て絶対そんな姿勢学びたくないななんてひねくれた事を思ったのだった
____
基本的に見てるのは単行本です。アニメの方が細かくていいなと思ったところはアニメの要素を入れさせてもらってます。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「魔入りました!入間くん」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野崎 | 作成日時：2020年1月24日 2時
