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｢さぁ〜て！作戦会議めう〜！｣
イェーイ！と彼は拳を天に突き上げる。
そんな彼を見て、おー、と控えめに拍手するのは見慣れない女性だった。艶やかな髪に、開かれている双眸はとてもじゃないが、今にも引き込まれてしまいそうなほど綺麗な瞳をしている。
私たちは3人で丸テーブルを囲んでいた。机の上にはお菓子が置かれてあり、彼は先程からいくつも摘んで口に運んでいる。
｢いや〜、これめっちゃ美味いな。どこの？｣
｢○×製菓です。ご登録なさいますか？｣
｢うん、しといて｣
｢承知しました｣
｢アンネスは俺のパートナーとしてあっちに行く。で、問題はAちゃんなんやけど｣
｢…オスマン様、やはり信用出来ません。このような貧弱な女が我らの命を握っているなど｣
｢アンネス！めっ！｣
｢しかし…！｣
隣に座る彼女は、私をキリリと睨みつけ厳しい言葉を投げかける。
私はまだ何故選出されたのかも聞かされておらず、彼女の話は何がなにやら理解できなかった。
彼は私の胸倉を掴もうとした彼女を静止、男性らしからぬ仕草でプクッと頬を膨らませる。
｢まあ、なんで俺がAにしたか言うな？｣
｢はい｣
｢ターゲット……、Ｕ国の情報を握っている女な。そいつに接触してほしいねん｣
｢はあ………。なるほど｣
｢アイツはまあ、別名武器庫って言われとる。Ｕ国を始め世に出回っとる全ての武器の情報を握ってんねん。そこで、まあこっちも対抗っていうかさ｣
彼はにっこりと笑った。
ターゲットと接触しろ、なんて研究員の仕事をしていて命令されるとは思ってもみなかった。
必然的に命の危機が迫るようなその命令に恐怖を感じ、嫌な予感が頭をよぎる。
｢言うなれば、この近辺の国でAちゃんは医療のトップや。その知識と引き替えに、向こうの武器の情報を手に入れてほしいねん｣
｢この作戦は、我々2人にも危険を晒すことになるわ。貴女にかかってるのよ｣
彼女は益々私にプレッシャーを与えた。
心の準備も出来ていない中で、急に2人の命を背負うなんて無理難題すぎないか。
彼は冷や汗が流れる私を察し、まぁまぁと彼女を宥めた。
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O国ではなくＵ国です。本当にすみません。
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味噌かつ - Twitterフォローさせていただきました！いつも繰り返し見てます！神作だと思ってます！素晴らしい作品をありがとうございます！ (5月14日 20時) (
レス) @page46 id: ed221277ea (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 柊木さん» ありがとうございます..！！そうおっしゃって頂けて嬉しいです(TT)良かったです！もっと考察出来るような深い作品に出来れば良かったのですが、自分の技量ではそうもいかず、、今後もそうおっしゃって頂けるよう頑張ります！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 白夜ちんさん» いや、彼らをそう仕立て上げた裏の支配者は私です・・・(？)是非そうしてやってください！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柊木(プロフ) - すごく考察に入りたいレベルで好きです…。勝手にスパイの目星をつけて楽しんでます！ 本当に面白くて好きです！ (2021年3月12日 0時) (レス) id: 98823b925f (このIDを非表示/違反報告)
私猫(プロフ) - 夢主ちゃん？！？！ (2021年3月11日 14時) (レス) id: a5b5a226ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月3日 11時
