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彼女は、ベッドの上に座る俺の上に覆いかぶさってくる。
俺は控えめに彼女を抱きしめ返して、どうやって抜け出すかを考えた。
確かに、彼女は本命彼女と言える程には良い彼女だったし、体の相性も良かった。しかし、彼女は束縛の激しい女だった。束縛をされても良いと思える位好きではなかったので、他の相手よりは好き、という感じだった。
悪く言えば、都合の良い女だった訳だ。
そんな彼女を放っておいた結果がこれか、と過去の自分を恨んだ。
｢鬱くん、この家で暮らそう？｣
｢………何言ってるん？それは無理なお願いやなぁ。一応僕も国の人間やから｣
｢ラブラより国が大事なんだ｣
｢…いや、ラブラちゃんの方が大事やで？でも、なんもせん訳にはなぁ｣
｢いいよ何もしなくても。鬱くんは、私が養ってあげる！｣
あはは、と俺が乾いた笑いをしたところで、ガチャンという嫌な音が聞こえた。
ふと手元を見ると、いつの間にかベッドに取り付けられていた手錠が俺の手にはめられていた。
｢え、なんこれ………｣
｢鬱くん逃げるんだもん。暫くはその状態ね｣
｢こんなんトイレも行けへんのやけど…！？｣
｢ふふ、鬱くんはラブラのだもん｣
彼女は、可愛らしい笑顔を浮かべたが、その口元は酷くつり上がっていた。
手錠を取り付けられてから、数時間経った。
俺は仲間に助けも呼べないまま、ベッドに寝転んでいる。
俺は何も言わず数日いなくなる時が少なくなかった。なので、今のこと状態を不審に思う者はいないだろう。
｢クソ…、｣
何か脱出する術はないだろうか。
手錠を外そうとしても、ガチャガチャ鎖が擦れあって音が出るばかりだった。
まさか、ここまでされる程に執着されているとは。
｢鬱くんっ。ちゅーしよお？｣
｢っ、俺歯磨きしてへんから、だっ、ンン！｣
彼女の白い手がするりと頬を一撫でして、唇を押し付けられた。
ふっくらとした柔らかい唇も、以前は自分から求めていたのに今では煩わしく感じる。彼女の舌が俺の唇を割って入ろうとぐりぐり押し付けてくるが、俺は固く口を閉ざす。
俺は割と普段から、来る者拒まず去るもの追わずのスタンスだったのである程度耐性があるのに、捕らえられた今では彼女に嫌悪感を感じた。
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味噌かつ - Twitterフォローさせていただきました！いつも繰り返し見てます！神作だと思ってます！素晴らしい作品をありがとうございます！ (5月14日 20時) (
レス) @page46 id: ed221277ea (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 柊木さん» ありがとうございます..！！そうおっしゃって頂けて嬉しいです(TT)良かったです！もっと考察出来るような深い作品に出来れば良かったのですが、自分の技量ではそうもいかず、、今後もそうおっしゃって頂けるよう頑張ります！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 白夜ちんさん» いや、彼らをそう仕立て上げた裏の支配者は私です・・・(？)是非そうしてやってください！！ (2021年3月13日 9時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
柊木(プロフ) - すごく考察に入りたいレベルで好きです…。勝手にスパイの目星をつけて楽しんでます！ 本当に面白くて好きです！ (2021年3月12日 0時) (レス) id: 98823b925f (このIDを非表示/違反報告)
私猫(プロフ) - 夢主ちゃん？！？！ (2021年3月11日 14時) (レス) id: a5b5a226ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月3日 11時
