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｢おう。こっちや｣
病室のベッドには体を起こしたコネシマさんがいて、儚げに窓の外を見つめていた。
なんだかその姿に既視感を感じて、手をあげるコネシマの元に歩み寄った。
｢元気そうでなによりです。どうですか、体調｣
｢全然。いつもと変わらへん。｣
｢そうですか、……良かった｣
｢…………また助けてもろたみたいやな、お前に｣
彼は普段、きりりと上がっている眉を下げて、儚げに微笑んだ。
｢解毒剤打っただけですよ｣
｢それでも、解毒剤なかったら死んでるかもやん｣
｢………まあ、｣
｢ありがとうな。………って恥ずいわ、アーーッやっぱ俺こんなんキャラちゃう｣
｢あはは。どういたしまして｣
彼は頬を赤く染めて、ガシガシと頭を掻いた。
すっかり元気そうな彼に思わず笑みを零す。そういえば彼に打たれた毒はなんだったんだろうか、と考えていると、彼が少し目線を落として口を開いた。
｢___またプレゼントするわ｣
｢………え、いや、大丈夫ですよ流石に｣
｢贈り物の贈り物、って言えばええやろ？｣
｢……………はあ。もう……｣
｢お返しはいらんで。薬は特に｣
｢ちょっと！あれ割と時間かかったんですからね！｣
｢この歳で何心配してくれとんねんお前は…｣
·
｢あ！Aちゃーん！！｣
｢！鬱さん、ってぅわ！｣
研究室に向かう為廊下を歩いていると、前方から鬱が歩いてきたと思えば勢いよく抱きつかれてしまった。
私は衝撃で体がぐらりと揺れたが、彼が重心をとるようにして体を支えてくれた。
｢っ〜〜！！良かったぁ〜〜！！無事やねんな……！！！｣
｢なんとか。鬱さんとの約束も守れましたし｣
｢！！…そっか、良かった。グルちゃん、やっぱ死ぬ気やったやろ？｣
｢はい。まあ、私が助けに来るとこまで作戦だったみたいですけど｣
あぁ、と彼は察したような顔で遠い目をした。
彼は長年の付き合いだから、グルッペンの意図が分かるのだろう。
彼は私の背中をぽんぽんと優しく叩いて、ゆっくりと体を離した。
｢………でもほんまによかった。俺、Aちゃんのこと___｣
｢Aー！！！！！！！｣
｢ゴフォッッ！！！！！｣
｢大丈夫かA！！｣
｢シャオちゃん…………………｣
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あまね(プロフ) - 完結！おめでとうでふ！ (10月29日 11時) (
レス) @page27 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
パリラ - 凄いですね、、、もう本当に好き過ぎて一日で読み切りました！ (8月30日 10時) (レス) @page27 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - これめっちゃ前に見てそれからずっと探してたんですけどやっと見つけて徹夜で読みました、、！！スリルがあって何より菊さんが好きすぎて！！最高でした！！素敵な作品をありがとうございます！ (2022年5月4日 4時) (レス) @page27 id: 1132857e69 (このIDを非表示/違反報告)
輝月(プロフ) - 久しぶりに占ツクに戻ってきたら好みの作品見つけて一気に読んでしまいました！これは今後がとっても気になります！素敵な小説をありがとうございます！ (2021年7月22日 21時) (レス) id: 4cc550c3ab (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - みちゃくちゃ好きな作品！！！！完結？おめでとうございます！！オチ…みたいけどTwitterやってねぇ…！！ｸｿｩ…他の作品でも頑張って下さい… (2021年6月25日 22時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年3月23日 9時
