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私の首元に腕を回し、肩を組んでくる。
距離が近いと指摘する前に、彼が怒りの含んだ全力の笑顔を見せるので怯えてしまう。
ニット帽についている豚のワッペンは可愛いのに、本人の笑顔は爽やかだけれども怖すぎる・・・・死ぬ・・・
｢お前らAちゃんいじめんなよ。シャオロン、ご飯の場所教えてやって｣
｢おー任せろ？｣
｢えっ、ちょ……！！｣
何このデジャヴ感。
こんな場面どこかでもなかったか？と1人心の中で思う。
｢白飯はあっち。味噌汁はあのレーン、定食の時は手前のやつ。今日はうどんやから手前から2番目の列やな｣
｢…はは、どうも｣
｢何逃げようとしてん？一緒に取りにいこうな？｣
キャー！怖いいーー！！！！！！！
一瞬の隙をついて逃げ出そうと試みるも、回された腕はがっしりと肩を掴んでいる。
先程から笑顔なのに大きい目は細められ、じっと視線を私から逸らさない。
一体何の因縁が・・・・と思ったところで気が付いた。
私が投げ飛ばした男はこの男だった、と今更気が付いてしまう。
そりゃ恨んでるよ！こんな死ぬほど弱そうな女に投げ飛ばされたらプライドズタズタだよ！
｢うどんはセルフやからな。はい麺｣
｢わっ…、ありがとうございます｣
｢ほんでここでつゆなんやけど…、貸して｣
私が受け取った麺の入った器を奪い取り、お玉でつゆをすくい上げ器に注ぐ。
全てやってくれた彼の優しさに驚いて呆然としていると、彼はあっという間に別の皿に天ぷらやら何やらをこんもり乗せていく。
未だに呆然としている私を見て、呆れたように口を開いた。
｢なにボーッとしとんねん。はよ退け、邪魔なっとる｣
｢あ、すみません…｣
｢お前天ぷらいける？｣
｢食べれます…けど、大丈夫です。今日は食欲無くて｣
｢はぁ？……、いくらなんでも少なない？｣
特に少ないとは感じないが、一般男性からすれば少ないのかもしれない。
しかし仲間を実質人質にとられているような立場で、流石に食欲はわかなかった。
｢よっしゃ〜やっと飯や。いただきまーす｣
｢いただきます｣
｢いただきま〜〜す｣
｢…………おいゾム、なにしれっと相席しとんねん｣
私が口にうどんを運んだと同時に、目の前に緑の彼が座り天ぷらにかぶりついていた。
隣の彼は不機嫌そうに彼の存在を指摘し、同じように天ぷらにかぶりついている。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
