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バキッと骨が折れる音がする。
聞き慣れていないものの、その音が何なのか嫌な位に理解できた。
彼はふわりと赤いマフラーを揺らし、私の瞳を捉えると、その綺麗な顔を歪ませ口角をあげて
｢おーい。起きてー｣
｢っ……！！！｣
｢起きた？汗やばいけど、大丈夫？｣
｢あ…………………、大丈夫、です｣
｢悪い夢でも見とったん？｣
部屋を案内してくれた糸目の男は、冷や汗をだらだらと流していた私ににっこりと微笑んだ。
そんな彼の笑顔に酷く安心して、肩の力を抜く。
何の夢を見ていたっけ。
そうだ、確か仲間が……、菊さんが、倒れて
それで？
｢夕飯の準備出来たから呼びにきてんけど、やっぱ今日疲れたよな。ご飯食べてお風呂入って寝なよ。ま、今はご飯や。行こか｣
｢あっ、はい！｣
扉を開けて、どうぞと私を促す。
そんな彼の様子が如何にも紳士的で、女性としての扱いがとても嬉しくなった。
部屋に案内されていた時は頭の整理が追いついておらず何も考えられなかったが、改めてよく見ると廊下にも綺麗な照明が天井に吊り下げられている。
こんなところまで、と見上げて感嘆していると、クスリと斜め前を歩く彼に笑われてしまった。
｢可愛ええなぁ。照明、気に入った？｣
｢はい…！綺麗です！｣
｢…………普通の女の子やけどなぁ、｣
｢…はい？｣
｢いやなんも。ほら、食堂はあっちやで｣
｢着いためう〜！ここが食堂です。どうだー！｣
｢ええぇ…！？お城に、こ、こんなとこが…！？｣
｢食堂ごときで何驚いてんねん。そこ邪魔や退け｣
｢………避けたらいいだけの話では｣
｢あ？口答えするんかお前｣
食堂の入口付近で立っていると、金髪の男がトレーを持って歩み寄ってくる。
この男には、何故だか口で負けたくはない。
いざ1体1で対戦するとなれば此方が負けるのは見えているが、ここでハイそうですかと退いてしまえばこれから先よりもっと馬鹿にされるのは目に見えている。
｢お前、そういやさっき俺の足踏んできやがったよな。骨折れとったらどうしてくれんねん｣
｢………え、折れたんですか！？｣
｢折れてないわ！！誰がお前なんかに折られるか！｣
｢も〜シッマうるさいねんけど。ってAちゃんやーん！さっきはどうもな。ちょっと話そか？｣
｢ひ………、｣
金髪の男が突っかかってきたと思えば、今度はシャベルの男が登場した。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
