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それは薬の力ですから！とはまだ言えない。
私は彼女の手を掴み、トレーを持って彼らと離れた席に向かう。
彼女は私に引っ張られるがままだと思っていたが、急にぐんっと彼女に手を引かれ両肩を掴まれた。
｢貴方！！！！い、いつ幹部様と知り合ったのよ！！｣
｢ええっ……、と？｣
｢ビックリしたわ…。それにしても、ゾム様かっこよかった……｣
彼女は両頬に手を当て、頬を桃色に染めた。
そんな姿に可愛いなあと思ったが、彼だけはやめておけと助言したくなる。
｢まあこれにも深い訳が……｣
｢…あなたも色々、複雑なのね｣
｢そう！なんです｣
あれから数日後、私は変わらず生産課で原料量りの仕事を任せられている。
上司である彼女は相変わらず私に対して悪態をついているが、重労働を課せられるダチュラさんが手伝ってくれていた。
彼女の作業は、私の以前の同僚同等とはいかないが、働かずにずっと私語を続けている職務怠慢な野郎共よりも遥かに手際が良い。
今日も今日とて、早めに仕事を終わらせた後に開催するお茶会を開いていた。
｢これ…、今日の茶葉なにかしら？｣
｢アールグレイです。良い香りでしょう｣
｢そうね。落ち着くわ｣
すぅっと鼻に香りはとても心身を落ち着かせる効果がある。
爽やかながらも上品な香りに目を伏せる。
ちなみにここは研究室である。
研究室で堂々とお茶会を開いて何も言われないのか___、と思うかもしれないが、既に指摘されてしまった後である。
私は文句を言われ慣れてきているし、自国でもないので遠慮なくくつろいでいる。
えへへ！お茶会たーのし！
優雅にお茶会を楽しんでいると、研究室の端の方で窓を挟み会話をする男女が視界に入る。
こんなところで逢引かと呆れていると、どこか見覚えのある人物でその光景に目を細めた。
よく見ると、それは私の上司であるアニーと、私の中で金髪の男という固有名詞の彼であった。
｢……あれ、アニーさんと………………、コネシマさん？｣
｢あら、本当だ。何してるのかしら？｣
彼女たちは真剣な顔をして会話をしている。
しかし彼らはどこか距離が近い。
彼女の手は彼の腕に触れているし、彼もそれを拒んでいない。
彼女らの間にはただならぬ関係がありそうだ、と心の中で思う。
珍しい組み合わせだとは思うが、嫌いな人と嫌いな人なので微塵も興味は無いのだけれど。
しかしやはり気にはなってしまうもので、どうにも目線を逸らせずにいた。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
