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｢フッフ、これからよろしく頼むゾ！申し遅れた、俺はグルッペン。この国の総統をしている｣
｢あ〜ずっと黙っとんキツイわぁ！Aちゃん、立てる？｣
｢おいオスマン！気安く触んなアホ！｣
｢キャートントンに刺されるぅ｣
先程冷ややかな目で私を見下ろしていた彼は、にっこりと笑顔で私の手を取る。
別人のように雰囲気が違うので、流石にびっくりして目を見開く。
｢じゃあまずは研修なんだが…、まだどこの課からにするか決めてないんだなぁ。オスマン的にどこがええと思う？｣
｢うん？んー……、そこはぺ神に任せたらええんちゃう？俺ら専門ちゃうし｣
｢まあ、そうか。じゃあA、明日からぺ神のとこで研修だ。わかったな？｣
｢……わかりました｣
まるで私が引き受けると分かっていたような口ぶりだ。
私の職場も確かに課は分けられていたが、正直あまり関係なかった。皆が皆薬を作り、選別していたような気がする。
仕事は苦痛だったが、やりがいがない訳ではないし同僚も上司にも気を緩ませれる程の人間関係を築いていたので、研究室は私自身心地よい場所だったのだが。
きっちりと決められていそうな仕事やぴしゃりとした雰囲気を想像してため息をついた。
｢よっしゃAちゃん、お部屋案内するから行くで｣
｢え………、お部屋？｣
｢おん。役職持ちはほぼ持っとるよ｣
そういえば、役職を与えるとグルッペンが言っていた気がする。
捕虜に役職なんて、何故そこまで優遇する必要があるのだろうか。
当然の如く部屋なんて与えられないと思っていたので、素直に驚いた。
扱いがまるで捕虜ではないので、流石に疑問が浮かぶ。
.
｢最近掃除した部屋やからなぁ…。ちょっと埃っぽいかもしれんけど。ここ女子棟やから、お風呂とかルールとかはその辺の子に聞き｣
｢はあ…どうも｣
｢じゃあ17時位になったら呼びにくるわ。それまでゆっくりしとって｣
バタン、と扉が閉じられる。
私は全身の力を抜いて、ぼふんと部屋のベッドに顔面から倒れ込むと、低反発ながらも柔く私を受け止めてくれた。
今日は色んなことがありすぎた。
落ちこぼれだと思っていた私達が急に誘拐され、人質にされた挙句世界に通用する逸材だとか。ただの研究員だったのに役職を与えられるとか。
……もうO国民ではないこととか。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
