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復讐なんてする訳が無い。というか何故私が故郷でもない国の復讐を代表してしらなきゃいけないんだよ。外見はマーリエ出身のただの女の子なんだろうけど、中身は二十数年を平和主義の国で過ごしてたただの会社員です。復讐なんてやる気もおきねえ。平和に暮らすことだけが望みなんです！本心ですから！
嘘偽りない言葉でそう言うと、隣に座るトントンがクッキーを頬張りながら話し始めた。
｢オスマン、復讐しようなんて一切思っとらんような感じやったから採用したんやで。まあそもそも助手欲しかったし、謀反の気が有る無しに関わらず引っこ抜くつもりやったけどな。｣
｢草！まるで故郷愛がないんやな｣
当たり前だろう。1日もそこに住んでないからね。詳しく言うと滞在時間1時間にも満たないからね。
それも演技じゃないのかと、勘ぐり深いタイプでなくてよかったと安堵する。本当に本心なのだが、彼の立場からすると普通何か裏があると思うのは必然だろう。
そして怖いのが、何を言っても彼の好感度が0から一向に変化しないことだ。マイナスになるのは勿論避けたいのだが、こうも変化がないと何を言えば正解なのかが一生わからないままである。
まあ下がらないことに越したことはないので問題ないが、掴めない人だなあと頭上のハートから目線を逸らした。
一息ついたところで、手を伸ばしクッキーを一枚つまんだ。
しゃくりとそこまで柔らかくもなく固くもない、絶妙な食感とバターの風味を味わっていたらオスマンも中央のクッキーを手に取った。
｢なんか、まるでマーリエの人間じゃないみたいやな｣
しゃくり。
一気に口内から、バターの味が消えた気がした。
.
｢疲れた顔しとるな、でもまだまだ仕事やってもらうで｣
｢はい…すみません｣
｢いやまあ、無理もないな。オスマンと話すん疲れるやろ、初めてやったら尚更やな。お菓子食べて息抜きになるかと思ったけど……冷戦やったな｣
どっと疲れているのが隠せていない私に対し、彼はまだ仕事は残っているぞと釘を刺す。
どんな手強い取引先を相手にするよりよっぽど強敵だったように思う。一つ一つの所作さえも気を抜けなかった。
まあ彼が出してくれたクッキーは本当に美味だったし、お菓子で相殺されたということにしようと思う。
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あまね(プロフ) - かんけつ？！ (10月29日 12時) (
レス) @page21 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
かす(プロフ) - かこつです！！！めっちゃ好みでコメントさせてもらいました！お身体に気をつけて、更新お待ちしておりますー！！ (8月19日 16時) (レス) id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品めっちゃ好きですぅぅ!!!!!!!!めっちゃ面白いですぅぅぅぅぅ!!!!もう最高です!神作者様ですね!!!! (2022年12月17日 18時) (レス) @page21 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - コメント失礼します！めちゃくちゃこの小説好きです！好みドストライクなんですよ！夢主ちゃん残機3かぁ。多分残機0でハッピーエンドになると思うんですが後3回死ぬとなるとどうやって殺されるのかめちゃくちゃ気になります！これからも無理せず更新頑張って下さい！ (2022年8月17日 22時) (レス) @page21 id: 77487c3926 (このIDを非表示/違反報告)
rimu@他力本願寺建設完了！ - コメント失礼します！もう残機が3なのでめっちゃハラハラして見てます！夢主ちゃんガバるなよ〜…。更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月15日 22時) (レス) @page16 id: 251d2d6b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2022年7月31日 15時
